四診のとり方〜望診〜

今日はいらは。は真面目に記事を書きます。
いつも真面目に書いてますが、さらに真面目です。

今回は、四診のとり方についてです。

マンツーマンで講座をさせていただいている先生には詳しくお話させていただいてますが、それ以外の先生にはなかなかお伝えする機会がなかったのでこの機会にすこしでも先生の診療にお役立ていただけると嬉しいです。

今日はサクサクすすめます。

まず、こちら診療の流れです↓

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①主訴をききます。
飼い主さまが来院された理由ですね。

次に、望診と聞診、切診を行います。

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主訴の次に行うと書いてますが、実際は患者さんが診察室に入ってから診察台に上がって主訴を聴く間に先生方は行っていると思います。

では、どんなことをみていくのか。

<望診>
毛並み、毛艶・・気、血、津液の状態を確認します。パサつきがあれば血や津液の不足が考えられます。

体型、肉付き・・種類や年齢相応の体型や肉付きをしているか。ご飯をしっかり食べているのに痩せているなどがあれば脾の機能の低下が考えられます。👉便・食欲の確認

目の輝き、眼力・・精気がしっかり満ち健康に精神活動が行えているか。

耳、鼻・・分泌物の有無や色、匂い、粘度などを確認します。色や臭いが強ければ熱、白や無色で臭いも薄くサラサラしていれば寒と判断していきます。また、痰や鼻水、おりもの、粘性の耳垢など分泌物があれば痰湿の可能性も考えながら外の四診をみていきます。👉体の寒熱を触って確認

・・爪は肝血が滋養しています。割れやすかったり、二枚爪などの状態は血虚を考えていきます。👉他に血虚の症状がないか

歩様・・リズムよく歩けているか、腰の位置の確認、歩き方にヘンな癖がないかなどみていきます。

動き・・異常な動きや癖などがないかみていきます。もしあれば、いつから始まったかを飼い主さまに確認します。

皮膚・・皮膚の状態を確認していきます。炎症があれば赤みの強さ、滲出液の有無、乾燥の有無、脱毛の有無などを確認します。👉皮膚の寒熱の確認
※痒みは痒そうにしている様子や飼い主さんの稟告から10段階のうちどのくらいか目安をカルテに記入しておくと次回以降の診察の際参考になります。また、飼い主さまに経過の確認をしていただくためにも、スマホなどで写真を撮っておくことをオススメします。

・・舌は動物によって判断が難しい場合もありますが、犬は比較的参考になると思います。
尿、便・・尿、便は飼い主さんから状態を確認する問診の項目になると思いますが、診察室で💩やオシッコをしてしまう事や飼い主さんが持参される場合もあるかと思います。こちらも、臭いが強ければ熱、軟便の場合は冷えや消化器機能の低下、痰湿も考えられます(他の四診と併せて判断します)
オシッコは色が薄い、量が多いなどは冷え、色が濃い、量が少ないなどは熱の可能性があります。👉飲水量を確認。飲水量が多ければオシッコは多くなる、飲水量が少なければオシッコは少なくなる。これは普通です。なぜ、多いのか(陰虚?実熱?)なぜ少ないのか(冷え?痰湿?)など原因をさがします。また、沢山飲んでいるのにオシッコが少ないなどもあります。そんな時は浮腫みがあるか確認し、あれば膀胱の気化作用が行えていないなど水分代謝の異常が起こっているので他の四診と併せて弁証論治していきます。

このように望診を行っていきます。

少しでも変わったことがあればいつからあるのか(先天的な場合もあります)確認して、次の診察時に変化があるか等も確認していきます。

気になることはとにかくカルテにメモメモです。

文字にするとかなりのボリュームになるんですね。。
いらは。はビックリしました。

でも実際にやってみると、いたってシンプルです。

次回は聞診と切診についてお話させていただきます。

あでゅー👋

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