シェア
基本的にどこに行くにでも、革靴を愛用している。 定期的に汚れを落として、磨いて、メンテナンスして・・・という工程も含め、革靴が好きだ。 ハタチそこそこの頃、何も考えずに革靴を履いて出かけ、大雨で水没させた。 今の自分なら、思い出して青くなるような事案だけれど、その時はレザークラフトを生業とする知人にひどく呆れられた。 当時住んでいたのが 雨の街・金沢 ということもあり、私は真剣にレインシューズを探す必要があった。 最初に買ったのは、”ロングレインブーツ”。 黒のゴム製
休日だというのに体力的にも精神的にもひどく憔悴しきった日があった。 さっさと家に帰ればいいのだけれど、それも違った。 家に帰って一人になったら、膝を抱えててそのまま暗闇に紛れ込み、二度と戻って来られなくなる気がした。 家はシェルターであり、家はひとりぼっちだ。 ふらふらと、ぼんやりと街を歩く。 頭が回らない、何も考えられない。 どこに行けばいいのだろう。 *-----* するとどうだろう。 自分でもちょっと信じられないようなことだったのだけれど、 私の足が無意識に向い