自称INTJが平成ウルトラマンの好きなセリフを語りたい

タイトルどおり。
俺が一番見ていたのは平成3部作なのでそこから。
ウルトラマン好きなら有名過ぎてひねりはないけど、好きなものは好きだからしょうがない。
ネタバレは普通にする。

私も運命なんて信じないことにしたわ

ウルトラマンティガ51話 イルマ隊長のセリフ。

イルマ隊長は仕事に没頭し過ぎて、亡き夫の母からは嫌われ息子に会わせてもらえないっていうところが不憫で好き。物語上重要なユザレの子孫という運命背負っている。頭が良くて冷静沈着で人を良く見ている。理想の上司。

イルマ隊長は当初は「ウルトラマンは人類を正しい方向に導いてくれる存在」などと言って、俺のあまり好きではない何かに縋ろうとするような人間だったけど、キリエル人とかいう宗教家とのあれこれがあったおかげか、何かに縋るのではなくて自分に何が出来るのかということにフォーカスしていってさらにカッコよくなった。

それで、最終話付近でラスボスに人類は一度滅ぼされていて、また滅ぶのが運命という預言を受けている状況で、ダイゴ(主人公:ティガ)にこのセリフを言う。

イルマ「勝ち目のない相手に向かっていく義務なんてないのよ。分かってるでしょ!」
ダイゴ「勝ち目がないなんて、分かりませんよ。」
イルマ「そうね。私も運命なんて信じないことにしたわ。必ず勝って。人として。いいわね!必ず勝って、ウルトラマンティガ!!」

あ~いいっすね~。この最初は「無理だってこれ」のようなことを言いつつ、相手が「そんなことない!」って言ってきたら「よう言うた!」ってやるところ。俺もそうだから親近感湧くわ。イルマ隊長INTJかな?と思って調べてみたらそう思う人多いみたい。

口では「無駄なことやめて諦めようぜ」的な事言うけど、一番諦め悪いの自分なんだよね。それで相手が否定してくることを内心期待して試そうとする(まあ、だいたい望みどおりの回答もらえなくて落胆するんだけど。相手はだいたい日本人だからか俺の本音じゃない表層の言葉に同調してくるんだよなあ。だから、余計日本人のいう共感性とやらを見下すんだけど。)。

「人として」と言っておきながら「必ず勝って、”ダイゴ!!”」じゃなくて「”ウルトラマンティガ!!”」なところもらしい。ウルトラマンを神とか超人ではなく”人(ダイゴ)”とみなしていることを含めているんだと解釈している。INTJは基本含みを持たせずハッキリ言う(だから空気読めない言われる)けど、本当に伝えたいことは遠回しに言うめんどくさい人種だと思っている。

運命が見えちゃうせいで必然的に運命に逆らえないと思い込みやすいINTJが「運命なんて信じない」って思えるようになるのが成長の証だと思っている。

正体も分からぬ巨人に、人間の未来を任して良いのか!断じてそんなはずは無い!!

ウルトラマンダイナ49話 ゴンドウ参謀のセリフ。

視聴者は皆大好きコンドウ参謀。劇中ではタカ派で現実主義過ぎて若干嫌われ者のゴンドウ参謀。

ウルトラマンあるあるだけど、防衛隊的なのが怪獣相手にとりあえず出動して攻撃するけどほとんど効果なくてすぐにやられる。そして、ピンチになったところでウルトラマンが登場して怪獣ぶっ倒してハッピーエンド。

これに対して、「TPC(防衛隊)の現状戦力は、無力だ……。ダイナ抜きではまともに戦う事すら出来ん!そんな軟弱な防衛力で地球を守りきれるか!」というなんとも現実的な危機感を覚えて人造ウルトラマン作って戦力増強だ!ていうF計画を再開する。

計画は失敗してむしろ地球を危機に追い込む結果になるわけだけど、リアルだとゴンドウ参謀の言っていることがまとも。俺も同じ状況だったらゴンドウ参謀と同じように考える。

ウルトラマンは視聴者目線だったら正体や目的を知っているからいいけど、劇中の人らからしたらなんか良くわからないけどいつも助けてくれる謎の超人だからな。そんなのに頼ってこれまでどうにかなってきたから、これからもどうにかなると信じようとか狂気の沙汰。

ゴンドウ参謀はこれ以外にも、10人程の子供を犠牲にして地球の人々の安全を守るか、リスクを侵して子どもたちの救出を行うかで前者を選択するみたいな非情な判断をするシーンがあるんだけど、やっていることは妥当。「子どもたちを守りたい!!」って気持ちは分かるけど、もしこれがリアルで日本の自衛隊とかが日本人が数百万人規模で犠牲になるリスク侵して10人程度の子供を救出する作戦実行しますとか言い出したら「マジ?」って俺なら思う。

そんなこんなでゴンドウ参謀大好き。

ゴンドウ「……心配するな。想いの強さなら、私も負けはせん……。人間に、未来、あれっ!!」

の散り際は涙なしでは見れない。

クッソ...人間はつくづく愚かだぜ...!それでも地球は、俺に光を預けるというのか!

ウルトラマンガイアOVA フジミヤのセリフ。 

フジミヤはもうひとりのウルトラマンに変身する人。ウルトラマンなのに人を滅ぼそうとする存在として当初は登場。

ガイアの世界ではアルケミースターズとかいう天才集団がいてそいつらが「このままだと地球がヤバイ!」と予測。根源的破滅招来体とかいう地球と人類を滅ぼそうする存在まで出来ててどうしたら良いだろうなってやっている世界観。

フジミヤもアルケミースターズの一人で地球が滅びないようにAIを使って様々なシミュレーションを行っていた。いろいろ試した結果、人類がいなくなれば地球は滅びないという結果に行き着き人類抹殺に走る。

落ちはそのAIシミュレーション結果は根源的破滅招来体が改ざんしたもので、フジミヤに人類抹殺させたろっていう陰謀だった。

フジミヤというかウルトラマンアグルは噛ませ犬的なポジションにされてて不憫だった。

フジミヤは「地球にとって人間はがん細胞だよ。」とか「力には力しかないんだよ」とか俺が好きなセリフバンバン言うので好き。

それで、本題のこの好きなセリフ。傲慢だけどこれに近い感覚は俺も感じる。「世の中馬鹿ばっかで本当にろくでもないな。滅べば良いのに」と思うと同時に、このろくでもない状況をどうにかできそうなアイデアを思い付けてしまうのが自分だったりする(思い込みかもだけど)。しかも、俺にどうにかできそうなシチュエーションとか立場を与えられたりもする。

こういう時に「なんで俺なんだろうな」って思う。「失敗してもいいや」「上手くいかなくてもどうでもいいや」って思っている俺に解決できる能力が与えられていて、どうにかしようともがいている奴とか希望とかやる気がある奴にその能力がなかったりする。神様とかいるんだったら俺じゃなくてそいつらに知恵なり能力授けたれば良いのにって良く思う。

終わりに

ウルトラマンって今見ても普通に面白いんだよな。メインは子供向けの設定だからハッキリ言わずに臭わす感じが、裏読みとかしたがる俺にはツボる。最近のアニメやドラマはそういう裏読み要素が少なくなってきている気がするから、分かりやすいけど考えて見るってことあまりしないせいで記憶に残らんのよな。




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