心理機能:TとFの弱点と倒し方

上の記事の続き的なもの。Ti,Te,Fe,Fiユーザの弱点について書く。人間関係のトラブルはだいたいこの弱点が悪さしていると思っている。

だいたい破滅のパターンは決まっているので、そのパターンにならないように注意することが身を守るコツ。逆にそのパターンに陥らせる事ができればそのユーザを倒せる。

基本戦略はそいつの最も得意な心理機能に依存させて視野を奪う。そのために対となる心理機能を機能不全にさせる。そうして、マインド・コントロールを仕掛ける。

Tiユーザの弱点と倒し方

自己矛盾に陥り抜け出せなくなる。Fe機能を妨害して他者視点を喪失させ、孤立させる。

絶対的な真理が存在するのかどうかは分からないが、少なくとも人間は不完全であり絶対的な存在ではない。必ず矛盾が発生する。Tiユーザはその矛盾を受け入れる事ができないと孤立する方向に向う。

Tiユーザがこの罠から抜け出すためには、他者視点が必要になる。つまりはFe機能を使って視野を広げることで矛盾を解消する方法に気づく。逆に泥沼化させるには「他者のいうことは聞くに値しない」や「他人と関わるのは面倒だ」と思わせて孤立させる。

Tiユーザは煽り耐性が低い。なぜなら彼らの考えは自身の人生をかけて積み上げた理論だから。それを否定されるということは自分の人生の否定となるので、全力で自身の正しさを主張してくる(意見に反対を述べたに過ぎないのに、人格攻撃されたと思い込みやすいタイプ)。なので、Tiユーザは挑発して冷静な判断ができなくなったところで、とにかく喋らせる。喋れば喋るほど矛盾したことを言いやすくなる。そして、矛盾を口にした瞬間その矛盾を指摘して「なんか私のことを騙そうとしていますか?(あなたは嘘つきですか?)」と質問すると、嘘が嫌いなこのタイプは発狂して自信を失う。

自信を失ったTiユーザは孤立する。孤立した人間はマインド・コントロールしやすくなる。

Tiユーザのキラーワードは「あなたは間違っていない。間違っているのは皆の方だ」。Feを否定しTiに依存させる殺し文句。こういう思想を植え付けることで勝手に社会から外れていき脅威ではなくなる。完全に孤立したところで、肯定の言葉を投げかけることで「真実を理解できるのはこの人だけだ」と依存しやすくなる。

Teユーザの弱点と倒し方

目に見えるステータスでしか判断できなくなる。権威主義的パーソナリティに陥りやすい。Fi機能を妨害して「自分で考えることは悪だ」と思わせる。

Teユーザは客観的、合理的、効率的、実用的と言えば聞こえは良いが、要するに自分で考えるのを面倒くさがる性質がある。自分で決めることに自信がないとも言える。

だから、何かを決めるということはいかに重大なことで、恐ろしいことかを強調してビビらせる。ビビるとTeユーザは客観的と思われることや権威的なものに逃げようとする。そうなったTeユーザの前にいかにも権威がありそうな風を装い近づくことで「この人に従っておけば大丈夫」と依存させれば勝ち。

Teがこの罠から回避するためにはFiを強化して「自分はどう思うのか」に向き合う必要がある。逆にそれを妨害すれば他者依存的になる。妨害するにはその人のFiが耐えれれないような重圧を与えつつ、Fiの”多様性”の精神を利用して「自分だけで決めるのはいけないこと」と思わせる。

また、Teユーザはプライドが高いので失敗を恐れたり、自分のステータスが傷つくのをとても恐れる。だから、”自分のせいで失敗した”という状況が怖くてしかたがない。

Teユーザのキラーワードは「これが最も確率が高い」「成功したあの人もこう言っていた」。失敗した時「運が悪かっただけ」「自分のアイデアではない」という言い訳ができるようにしてやると乗ってきやすい。一度そうやって成功したTeはますますそのやり方に味をしめるので、犬に成り下がる。

Feユーザの弱点と倒し方

同調圧力に屈する。Tiを否定し思考停止に追いやる。

一番マインド・コントロールしやすい。そもそも自分の考えが無い連中なので、思想を植え付けることは比較的用意。自分が周りから承認や感謝されさえすれば、それがどんな行いや思想だろうと容認する(いじめを率先してやるのはこいつ。そのコミュニティで受け入れられれば倫理観や論理破綻など気にしない)。

Feユーザがこの罠から回避するためには、Tiを使って自分の頭で考える必要がある。これは本当に正しいことなのか?なぜこれが正しいと言えるのか?孤立を恐れすぎてはいけない。

Feユーザのキラーワードは「これは皆のため」。空気を壊すことを恐れ、孤立を恐れるFeユーザは常に承認欲求にうえ、周りに自分の存在を認めてもらうことに必死。自分で何かを考えようとし始めたら、「それはわがままだよ」「あなたは和を乱すの?」と言えば自分を殺し隷従する。

Fiユーザの弱点と倒し方

妄想の世界に逃げ込む。Teを否定し戦意喪失させる。

自分の心の平穏を保つためなら、現実を捻じ曲げる。基本的に逃げの姿勢なので、ガンガン攻撃して逃げようするところを囲い込む。完全に囲い込むと窮鼠猫を噛むで反撃してくるので、都合の良い逃げ道を用意して罠にはめる。

Fiユーザは易きに流れるという罠に陥りやすい。この罠から回避するにはTeを使って自分の心を変えるのではなく、現実を変えるよう行動を変えることである。逆に「何をやっても現実は変わらない」と思わせれば、無害化する。

Fiユーザのキラーワードは自己啓発本に書いてあるようなこと全部。現実逃避したい連中なので、気の持ちようでどうにかできそうな言葉に簡単に騙される。言い訳や大義名分大好き。自分は変わる気ないし、周りも変える気力もない。ただ、自分の気分が悪いのを解消できたり忘れたりできればそれでいいという連中なので、コツを掴めば自分で追い込んで、そこから救うというマッチポンプしかけてコントロールしまくれる。

まとめ

各ユーザを倒したかったら、そいつの対となる機能(第3機能か劣等機能)を使えなくさせて追い込む。逆に自分の身を守り成長したかったら、それらの機能を意識して日頃から使っていく。

心理機能は個別で語られる事が多いけど、組み合わせとバランスの方が重要だと思っている。

蛇足

各ユーザが破滅するパターンに陥るとどうなるかという具体的事例の参考や心の動きを理解するものとして、俺は以下の本を参考にすることが多い。

Tiユーザ・・・発達障害関係の本。独自理論に固執した人間が社会的にどういう扱いされるのかと、なぜこの人達は自分の理屈にそんなに自信があるのかどういう風に考えたらそう思い込めるのかが分かる。
Teユーザ・・・政治関係、ビジネス関係の本。Teユーザがどういう行動をしたがるのかということと、何に価値観をおいて判断しているかが分かる。
Feユーザ・・・いじめ関係、宗教関係、脳科学や心理学、社会学関係の本。Feユーザの行動パターンと動機について分かる。
Fiユーザ・・・自己啓発本。Fiユーザがなびく文言や価値観が分かる。

敵にしたくないランキングはTi>Fe>Te>Fi。
Tiユーザは知能に本当に依存する。賢い人は本能的に惹かれてしまって寧ろこちらから白旗あげたくなるけど、知能低いとまじでキチ。Feはこいつ単体じゃなくて集団を相手にしなきゃならないから怠い。Teは単純に戦闘狂。Fiは雑魚。

仲間にしやすさ(裏切りやすさ)ランキングはTe>Fe>Fi>Ti。
TeとFeは強い者の味方だから、形勢逆転すると手のひら返して来る。Teは損得勘定で動く分交渉の余地がある。Feはその場の空気次第。Fiは裏切る気はないけど周りに流される。Tiは良くも悪くも孤立気味。


世の中見ていると今回紹介した弱点をついて支配してこようとするものがたくさんあるから怖いなーと思う。俺はTeユーザだけど確かにスペック厨なところやコスパ厨なところは自分の意志を放棄しているかもしれない。思考停止する人間は嫌いだけど、それは俺自信が思考停止したいと思っている裏返しなのかもしれない。このnoteはFiを使う練習と考えているところがある(あまりうまくできていないかもしれないけど)。






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