見出し画像

#アキエゲート の追及⑤ 伊勢志摩サミットはスピリチュアル八紘一宇の儀式だった

この連載「アキエゲートの追及」、前回から半年経ちました。

読者の皆様には大変お待たせして申し訳ございません。

その間に、すっかり政治的状況が変わりました。永遠と続くかと思われた安倍政権は、コロナ対策で恐るべき失態を犯し、「健康問題」を理由にあっさりと終焉しました。その後、急速に「元気」になり、復権をアピールしはじめた矢先に、刑事責任追及のの動きが表面化しています。

ともあれ、検察のことは検察に任せるとしましょう。

私たちとしては、単に安倍前首相が逮捕され、政治生命が終焉を迎えればよしとする訳にはいきません。これからの日本を創るためにも、「安倍政権」とはいったい何だったのか、そしてその流れが今の政治にどのような影響を与えているのか、考察を続ける必要があります。

安倍昭恵と外交問題

前回、日本政府ぐるみで特定の新興宗教・不二阿祖山太神宮を支援した「Fujisan地球サミット」問題について取り上げました。これは、戦後最大規模の政教分離違反事件といって差し支えないでしょう。

同じく、政教分離違反問題として重要なのは2016年5月に開催された伊勢志摩サミットです。言うまでもなく、伊勢は日本で最も格式の高い宗教上の聖地です。政教分離原則に照らし合わせて、伊勢を選定したのは適切だったのか、改めて問われてしかるべきでしょう。

第二回で取り上げた「五色神祭」、Fujisan地球フェスタ、そして伊勢志摩サミットには共通項があります。これらすべて、外交マターだということです。

弊立神宮の五色神祭は、安倍昭恵の働きかけもあって、パキスタン大使館で関連イベントが開催されました。

Fujisan地球フェスタでも、不二阿祖山太神宮における関連イベントに複数の大使館が参加しています。

伊勢志摩サミットにおいて、G7の首脳とそのファーストレディーらが伊勢神宮に参拝しています。

実は、五色神祭・Fujisan地球フェスタ・伊勢志摩サミットには、外交マターの他に、「昭恵案件」という共通項があるのです。

伊勢志摩サミットについては、決定正式発表前に、安倍昭恵が森友学園の籠池夫人に公表前に漏洩していたという報道がありました。

しかし、正確に経緯を調べてみると、安倍昭恵は単に「国家機密」を漏洩しただけではありません。

伊勢志摩サミットを提唱したのは安倍昭恵だった

安倍昭恵はある講演会で、安倍昭恵が夫・晋三に、三重でのサミット開催をささやき続けていたと語っています(中日新聞2015年8月1日・中部経済新聞8月3日)。他の情報からの整合性を考えると、この「囁いていた」時期は2014年かそれ以前のことだったと思われます。

三重県の鈴木知事によると、2014年内に官邸関係者などから、「三重県って手を挙げないのですか?」と打診を受けていました。結果、官邸関係者などにアドバイスをもらい、立候補することを決めました。

2015年1月5日、安倍首相が伊勢神宮参拝時に「ここはお客さんを招待するのにとてもいい場所だ」と発言しました。それを受けて、三重県知事の鈴木英敬が「今から手を挙げても間に合いますか」と質問し、安倍首相は「いいよ」と即答した、と報道されています。(朝日新聞15年6月6日)。

以上のことから、伊勢志摩サミット開催の意志決定プロセスは、安倍昭恵⇒安倍晋三⇒官邸⇒鈴木知事という経路で伝達していったことが確定しています。

つまり、安倍昭恵こそ、伊勢志摩サミットの発案者・提唱者だったのです。

伊勢志摩サミットとカルト人脈

なぜ安倍昭恵は、伊勢志摩サミットを開催したかったのでしょうか。その背景にはどのような思想・信仰があるのでしょうか。そして、その意思決定の背後にある宗教的人脈とはいったいどのようなものなのでしょうか。

それを読み解くうえでカギとなる人物が、伊勢で建設業を営む赤塚高仁です。名前を聞いたことがある人は、そんなに多くはないでしょう。ただ、森友学園の籠池詢子夫人に、安倍昭恵が携帯メールで「来月私の親しい人が教育勅語の本を出します」(アキエリークス)と言ったのがその人だ、といええばわかる人もいるでしょうか。

教育勅語の本を書くぐらいですから、相当の保守あるいはネトウヨかと思いきや、そのタイトル「ヤマト人への福音 教育勅語という祈り」からして、ぶっ飛んでいます。

中身を読んだら、さらに頭がクラクラします。代々の天皇は本質的にキリストだ、という(意味不明な)話が書いてあるのです。

しかし、人が目指すべき世界があるとしたら、それはキリスト・イエスが示した神の国であり、まさにその国の住人が天皇だと私は知らされたのです。
教育勅語とは、人をその世界へと導くチケットと言っても良いのかもしれません。万国民に、いつの時代でも通用する万能のパスポートなのです。

一言も理解できない?安心してください、あなたは正常です(笑)。

ともあれ、この人物がどのように伊勢志摩サミットにかかわっているのでしょうか。安倍昭恵と赤塚高仁の初対面は、安倍首相が伊勢神宮に参拝する2日前、2015年1月3日です。安倍昭恵が、赤塚の『聖なる約束』(先の著書のシリーズ)を読んで、話を聞きたいと言ったとのことで、赤塚は東京に呼び寄せられました。

ここから先は

5,641字 / 2画像

¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?