感染した医療従事者にお見舞い金を出そう #コロナ政策千本ノック ④
今回の記事は、小さな予算で即座にできるけど、けっこう重要な政策提言です。
問題 新型コロナ患者病床が増えない
新型コロナ患者を受け入れる病院はなかなか増えません。詳しくは、前回記事をご参照ください。
原因 医療スタッフとその家族のストレス
どうして増えないのか。
前回記事でも触れたように、要因としては、医療従事者の心理的負担がかなり大きいと思います。
私自身、近所の診療所に行って感じるのですが、ほぼ例外なく感染リスクに敏感になっています。みなそれぞれ家族があるので、感染を恐れるのは当然です。
コロナ患者を受け入れていない、小さな診療所でさえ、そういう状況です。
医療機関としては、スタッフとその家族を守らないといけないので、コロナ患者の受け入れに消極的になるのはやむを得ません。
病院経営はスタッフありきですから、その反対を押し切ることは困難です。
解決策 コロナ患者受け入れ医療機関のスタッフが感染したら、政府はお見舞い金を出そう
感染リスクが現実のものである以上、この問題を完全に解消することは難しいでしょう。ただ、大幅に小さくすることはできます。
その一つが、前回書いた、医療機関における全自動PCR検査機の配備と、医療従事者を対象とした週2回のPCR検査です。
もう一つが、今回の提案です。
コロナ患者を受け入れた病院のスタッフが感染した場合、政府はスタッフ当人に見舞金を支給しましょう。医者・看護師だけでなく、正規/非正規を問わず、臨床検査技師、清掃スタッフなど全てのスタッフが対象です。
金額については、100万円ぐらいの金額で、病状によってはさらに金額を上げるべきです。それぐらいの金額でないと、意味がありません。
結果予測 コロナ患者受け入れ病院が増える
受け入れ医療機関で感染した医療従事者は、国策として多大なリスクを背負っていたただいた上での感染であり、一般の陽性者とは位置づけが異なってしかるべきです。
スジ論として、政府が見舞金を出すのは当然の話です。
ただしこの見舞金は、コロナ病床を増やすための戦略的な政策でもあります。コロナ患者受け入れに伴う、医療スタッフの心理的負担を大きく減らすことも、大きな目的です。だから、10万円とか20万円とか微々たる金額ではなく、100万円単位の見舞金でなければ意味がないのです。
感染時の補償があれば、病院経営者がスタッフに、コロナ患者受け入れを説得しやすくなるはずです。
感染に対する医療スタッフの心理的負担を軽くすることで、コロナ患者の受け入れが進むでしょう。
仮に1万人のスタッフが感染した場合を考えると、平均200万円として200億円ぐらいの予算でできます。
アベノマスクなんかよりぜんぜん安上がりで、はるかに効果的な政策です。
最後に
特にハードルが高い政策ではありません。
今すぐやりましょう。
ただ、やはり検査しないと感染してるかどうかわからないので、前回書いた医療機関への全自動PCR検査機配備とセットが望ましいです。
ぜひお読みください。
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