私がローカルで仕事をする理由
朝、七草粥をコトコト炊きながら、
今年も7日経ったのか、と気づいた。
年明けから、SNSには「2020年の抱負的な投稿」が溢れていた。
毎年、私はこの投稿を読むのが好きだ。
どんな一年になるかはその年の大晦日にならないとわからないけれど、みんなの年明け最初の抱負は、読むと清々しい気持ちになるし、こちらの背筋も伸びる。
そろそろ私も2020年のことを考えてみようかな。
キャンプや山登りはしたいし、楽器も再スタートしたい、身体も鍛えたいし、家の庭も整えたい……やってみたいことは花火のようにポンポン出てくるけど、これはきっと抱負にはならない。数日経ったらまた全然違うことに興味が出てきそう。私の抱負の賞味期限はほんと短いのだ。自分の飽きっぽさに嫌気がさしてきた(笑)。
さて、話は変わるが、私が「ローカルライター」と名乗り始めたのは、たしか一昨年のこと。
都市部のきらびやかなビッグプロジェクトや著名な人たちの露出の多さに食傷気味になっていたことも理由にあるが、「うちらの周りにだってすごい人がいるんだから!」と、ちょっとバチバチした気持ちで、自分の仕事のフィールドを「ローカル」にしようと決めた気がする。何にバチバチしていたのか、今ではよくわからないけど(笑)。
大きな声をあげた者勝ちのような世の中だ。声をあげなければ、発信しなければ見つけられることもない。でも、私は身近にいる大好きな人たちが愚直に頑張る姿や、そのなかで日々感じている想いを伝えたい。生まれたばかりの火種のようなプロジェクトに空気を送りながら薪をくべられたらいいなと思っている。こう書くとなんだか恥ずかしくなるけど、今でもその想いがすべてだ。
おかげさまで、年を追うごとに「大好きな人たち」がいろんな地域で増えている。そして、みんなが何を考え、どうしているのか、どこに向かっているのか、私はいつも気になっている。
飽きっぽい私が、飽きずにずっと追い続けられるのは、大好きな人たちのこと。
今年も大好きな人たちに会いに行って話を聞き、応援したい取り組みに伴走しながらその軌跡をアーカイブできれば、こんな嬉しいことはないと思う。
2020年も出かけていきます。
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