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韓国 青山島(チョンサンド)の石積み

石積みを学びにチョンサンドに来ました。
釜山に到着し、バスに5時間乗りワンドに到着。
翌日の朝のフェリーでチョンサンドへ向かった。

島内は風が強いため石積みは家の防風垣や段畑の擁壁として積まれている。

島内はなだらかな山が連なっていて水が少ないため湧き水が得られやすい中腹部から下にかけて農地が広がっている。

島の石積み仕事を担っている石積みの師匠の仕事について行った。師匠達は連日仕事がつまっていて、毎日違う場所で石を積んでいる。なのでとにかく早く積むことが大切なのだとか。
石積みを作っているところのほとんどの場所は新たにペンションを建てるところか、養殖関係の施設を建てるところなど稼げるところだが一部には畑にするところもある。

寒冷で粘土質、水が一部の地区のみで豊富という土地の特性に合わせて白菜、ニンニク、麦や米が育てられているがそれほど稼げるわけではなく、耕作放棄地が増えている。

一方でタイや中国からの出稼ぎで大規模に白菜を育てているところもある。一次産業では事業者がアワビの養殖や白菜の栽培を大規模に商業的に展開していて人件費を抑えるために海外から人を集めている。
春以降はここで撮影されたドラマのロケ地を訪れる観光客が多くなるそう。ロケ地周辺の農地は手入れがされ、菜の花が植えられている。

初日は川の護岸の石積みの修復についていった。洪水で崩れたらしく、短い区間で3箇所も崩れていたが一日で直していた。幅5m、高さ2mの石積みは約4時間半しかかからなかった。

お昼前に完成。かなりラフな感じだが大丈夫だそう。

お昼ごはんも一緒にいただいた。白身魚を焼いたもの、豚肉を炒めたものがメインであとはナムル的なものやキムチ的なもの、海藻や貝を使ったものでヘルシーでとても美味しい。小皿を平らげるとお代わりがどんどん出てくる。

おやつもいただいた。ふかしイモと茹で卵と白菜キムチ。おやつにもキムチがでてくる。

近くをうろうろしていると壁で支えられた屋根やコンクリートに埋め込まれたビールケースなどを発見。

作業が終わった後、師匠が積んだという田んぼの水路の石積みを見に行った。四人で一日で積んだそう。この水路は世界農業遺産の構成要素の一つとして登録されており多分その一環で積まれたのだと思われる。登録はいろいろされているが農業や教育、新たな取り組みはあまり行われていないよう。

二日目は別の場所でかなり大きな石を使った石積みの工事を見に行った。とにかく風が冷たくて凍えそうだった。

上に新しくペンションを建てるそうだ。

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