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旧友

街道沿いの派手な家
君の遺影
シミの綺麗な壁紙に姿勢が良くなっている

昔からせめて並んで歩きたいなって
思っていたけど
私には今こんなにあるなんて
多すぎる
君の分だったのかな?

鏡張のビルの中の空に
季節外れの鳳蝶が必死に入ろうとぶつかり続けていた
のを思い出した
あの時も今も何も助けられないまま
変わったのは季節の通りに強く飛ぶ鳳蝶だけ


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