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「アンキパンのジレンマ」(しみこませる英語力 vol.048)

 こんにちは。 語学学習メルマガ 「しみこませる英語力」、最近、少し書く余裕があるので少しずつ配信したいと思います。今回も少し補足をしますが、前回と前々回配信した「ひとりでできるいちばん『幸せ』な語学学習法」、とくに「ひとりで」効率的に学習したいと思っている方、ぜひご検討ください。購入してくださった皆様からはポジティヴなフィードバックをいただいています。

https://note.com/ishizukatomo_rbj/n/n253b3c89c126

 
今回は、その補足を少しします。


 「アンキパン」って覚えてますか? ドラえもんのポケットから出てくる道具で、小学生には欲しいものナンバー1だそうです。(おとなになるとランキングから消えて「お医者さんのバッグ」とかが上がってくるそうです。「アンキパン」いつでも大事だと思うけどなあ。

「アンキパン」の仕組みをおさらいすると、
・アンキパンは食パンの形をしている。5枚~6枚切りぐらいらしい。結構厚切り。
・暗記したい内容(ノートなど)をアンキパンに押し付けると、内容が写し取られる。
・そのパンを食べると、パンに写し取られた内容を暗記することができる。
・パンがう◯こになってお腹の外に出てしまうと、暗記した内容も忘れられてしまう。

 で、のび太くんはこの「アンキパン」を使ってテストをやりすごそうとするのですが、アンキパンを使った学習方法には、実はいろいろな障害が存在します。

・おなかがいっぱいだとパンが入らない!
・おなかが空いていても、テスト1回分の内容を全部アンキパンで覚えようとしたら、かなり大量のパンを食べなければいけない。(テスト範囲が20ページだったらパンを20枚食べなければいけない)
・そんなに食べたらお腹を壊す(そのため、のび太くんは記憶を維持することができなかった)
…そして、これはマンガの中で指摘されていないのですが、
・20枚のパンを1枚1枚写し取って食べ切るには、結構時間もかかるし根気もいる。下手すると、20ページまともに勉強したほうが労力かからないかも
 ということです。

 そうなんです、「アンキパンで覚えようとすること」の労力は、「まともに勉強すること」にかかる労力と大して変わらないのです。
 とくに、「1枚1枚写し取る」って、簡単そうに見えるけど、1枚ずつノートのページを見たら、それだけで結構頭に入るんですよ(勉強してない学科って、教科書もノートも開きさえしていないことが多い)。

 わたしが紹介した「ひとりでできるいちばん『幸せ』な語学学習法」は、その「アンキパン作業」を、なるべく省力化できるようにしたものです。

 しかし、「アンキパン作業」の奥義、というか真髄は、アンキパン作業をしばらく続けていると、なんと、アンキパン作業がいらなくなってくる=アンキパン作業しなくても覚えられちゃう、ということなのです。

 嫌いなこと、苦手なこと、進まないことが作り出しているいちばんのハードルは、「見るのも抵抗があってつい避けてしまうもの」になっていることです。ですからその処方箋はそれに目が向くように自分の習慣を変えることなのです。見ることさえすれば目は情報を取り込みます。語学の場合は「見る」(資格情報)と「聞く」(聴覚情報)がセットで入ってくれば最強です。

 有料記事部分でも触れましたが、ネズミを餌がゴールの迷路にいれると、最初は袋小路に入り込んだり回り道しますが、数回繰り返すと間違えずに最短距離で餌に到達できるようになります。さらに繰り返していくと、「目をつむっていてもできる」状態になるわけです。
 単語だったら、1回見たら覚えられるようになったりすることが起きます。

 ぜひちょっとやってみてくださいな。


 

 

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