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プロジェクトマネージャ試験 合格体験記

はじめまして、いしやんと申します。
この度、「令和3年度秋期 プロジェクトマネージャ試験」に合格しましたので、記録として勉強法やモチベーションなどをお酒を飲みながら記しておこうと思います。この資格の取得を目指している方に、少しでも励みになれば幸いです。(私は高度情報処理試験は初挑戦で、午前1から受験しています。基本情報技術者のみ取得済。)
総勉強時間:150時間ほど(7月中旬から勉強開始、約3ヶ月。)

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この記事のアジェンダは以下の通りです。

○私のスペック
○プロジェクトマネージャ試験へのモチベーション

・なぜプロジェクトマネージャ試験を受験するか
・プロジェクトマネージャを取らないとどうなるか
○プロジェクトマネージャ試験に向けて、どのように勉強したか
・午前1対策
・午前2対策
・午後1対策
・午後2対策
○合格してから、今後を見据えて
・仕事について
・プライベートについて

○私のスペック
私(H8年後期型)のスペックは下記の通りです。(受験当時:2021年10月)

○2020年卒でシステムベンダー(SaaS)に入社。開発部門に配属されて15ヶ月。
○大学では機械系を専攻。学生時代はプログラミング経験ほぼなし(趣味で独学程度)。
○現職では主に上流工程(要件定義や基本設計)と対応するテスト(受入テスト)を実施。実装行程、単体テストはオフショア開発に委託。
○試験前の7月に新しく彼女ができたばかり。

○プロジェクトマネージャ試験へのモチベーション
・なぜプロジェクトマネージャ試験を受験するか
一言で言うと「かっこいいから」です。
国家資格だし、合格者の平均年齢は約40歳だし、合格率は14%前後だし、取得できたら自分に箔が付くのは明らかでした。

(個人的な話なので、興味ない方は次項へSkip推奨)
もう少し真面目に書くと、
・人をまとめ上げて仕事をすることが向いていると感じているため
・受験当時は24歳という若さだったため、PMになるには客観的な評価が必要だったため
・PMPは業務歴の長さも必要なため、今取得できる状況ではなかったため
・自身のスキル向上により、年収アップさせるため
以上、4つの理由からプロジェクトマネージャ試験の受験を1年前から計画していました。

この記事をご覧の皆さんは、プロジェクトマネージャ試験の受験を考えている方だと思います。今一度、ご自身の受験理由を思い出してください。
簡単に思い出せないようなら、途中で挫折してしまうリスクを考慮し、対策を考えることをおすすめします。

・プロジェクトマネージャを取らないとどうなるか
プロジェクトマネージャ試験に合格しなくても、特に現職で影響が出ることはありません。ですが、特に何か新しいことにチャレンジすることもできず、今と変わらずに上司の言う通り仕事をするだけの毎日です。
これが自分に向いている仕事なのか、もっと効率的なやり方や、コンフリクトマネジメントの手段があるのではないか、悶々と過ごすことになると思います。
資格を取得することで、自信になること、客観的な評価になることは自明です。自分が受験する理由を明確にし、取得した時のメリットを考えるようにモチベーションを維持していました。

○プロジェクトマネージャ試験に向けて、どのように勉強したか
・午前1対策
幅広いIT知識を一問一答形式で問われる「午前1」。
※2年以内に高度情報処理試験の午前1試験をクリアした方、応用情報技術者試験に合格されている方は当試験は免除になりますので、「午前2対策」の項へお進みください。

今回、高度情報処理試験の受験は初めてですので、午前1から受験する必要がありました。「基本情報」のあとは「応用情報」を取る方が多いようですが、最終的にはPMやSTといった高度情報処理資格に合格することが目標でしたので、午前1だけ免除になる「応用情報」取得への魅力をあまり感じませんでした。いきなりPM試験を受験し、たとえ不合格に終わったとしても、「午前1免除」だけは勝ち取る必要があります。
とはいえ、他の対策とバランスをとりながら進める必要がありますので、結果として、試験当月の10月に入ってから「過去問道場」でカバーしました。ランダム出題での最終的な正答率は75%ほどの仕上がりです。
①とりあえず「基本情報」でお世話になった「キタミ式」の応用情報版を買ってみた
結論として、良書ですが、午前1に合格するためだけならオーバーワークに感じます。1章の途中で封印しました。


②「過去問道場」を利用して一問一答方式で学習する
やはりこの方法が一番しっくりきます。
特に私より職務経験の長い方は、十分な知識を有していると思いますので、過去問道場だけで問題ないかと思います。
「基本情報」レベルの知識がまだ身に付いていない、または合格から月日が立っていて知識の抜け漏れがある、という方は①で紹介したキタミ式をざっと1周読まれることをお勧めします。

・午前2対策
PMとしての知識を問われる一問一答形式の出題。
基本的な問題演習は「過去問道場」です。(またか!)ランダム出題で最終的には95〜100%の正答率に仕上げました。
PM午後試験は記述式、論述式試験になりますが、PM知識の抜け漏れは午後試験に大きく影響すると考えています。(「不適切」とされている内容・改善点がわからない、自分のPJ経験をうまくアウトプットできない等)

基本知識のインプットとしては、下記の参考書を使用しました。
①「プロジェクトマネージャ合格教本」(技術評論社)
→午後1対策ではメイン利用。
内容がうまくまとまっていて、インプット初期では理解しやすい。
何も知らない状態からインプットする、知識をきちんと理解する、と言う点からはこの参考書の右に出るものはないと思います。(PMBOKへの対応関係がわかりにくいところが弱点)

②「うかる!プロジェクトマネージャ」(翔泳社)
→午後2対策ではメイン利用。
受験者の8割は会場に持参していると噂の「みよちゃん本」(三好康之氏が執筆)。実際私の教室では6割ほどでした。
この参考書が本領発揮するのは午後2対策だと思いますが、要点が整理されているところ、PMBOKと①(合格教本)でインプットした知識を紐づけられるところはさすがベストセラー。

③「ポケットスタディ プロジェクトマネージャー[第2版]」(秀和システム)
→午後1、2対策ではサブテキストとして利用。
用語の確認や、①(合格教本)でインプットした内容を詳細に理解するために使用。各章に「午後1試験解答パターン」という項目があり、発生した状況と問題・リスク、それに対応する方法がまとまっている。この項目が非常に優秀。実際にPJマネジメント経験が豊富な方でも模範解答(現実的には難しい対応)を吸収するにはうってつけだと思います。

・午後1対策
問題文の状況を整理し、PMとして正しい判断を問われる問題。文章の要約力も重要。
ここが一つ山場だと思います。国語の試験なので、答えは基本的(7割くらい?)に文中にありますが、PM知識が不十分だったり相違があると、センサーが機能せず、解答がわからない状況に陥ります。
私は先ほど紹介した「プロジェクトマネージャ合格教本」で6問分解きました。時間感覚や文中でマークすること、問われる内容など、感覚を養うために数回は実際に時間を測って解くことをお勧めします。
残り分は、問題文をマークしながら読み、自分が解答の根拠と考えた部分が、模範解答の解答根拠とあっているか、照らし合わせるように確認しました。(実際に記述解答はしない)

・午後2対策
問題文の趣旨に沿って、自身のPJマネジメント経験を論述する試験。
問題で問われていることにきちんと答えることがポイント。論述の際にはPMとしてあるべき姿から脱線すると大きく減点されるため、午前2での知識インプットが非常に重要になります。
私は試験当日まで一度も論文は書いていません。初論文が試験でした。
論文を書く練習は疲れちゃうし、書く気が起こらなかったので、、みよちゃんごめんなさい。。笑
ただ、試験を通して(遅い)、圧倒的に時間との勝負だと感じたので、一回くらいは書く練習しておいてもいいと思います。試験後は腱鞘炎になりました。
対策としては「みよちゃん本」の参考書にある問題(数としては8割分)を読み、論文を作成するストーリーになるような「自分なりの骨組み」を作る練習をしました。「骨組み」作成後は、購入特典でWebからダウンロードできる解説PDFの骨組みと参考論文を確認して進めました。
具体的な対策手順は以下の通り。

①問題文中のヒントになる内容、問われている内容をマークする
②大問と①にマークした内容を結びつける
③大問ごとに自分の経験を踏まえ、骨組み(論文見出し)を作成する
④解説PDF、参考論文のチェック(③の骨組みに肉付けするイメージを持つ)

他には、「プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集[第5版]」(アイテック)の「論文の書き方」を熟読、「事例集」の問題で上記①②④を実施しました。「事例集」の参考論文は言葉の言い回しや発生しうる事例のインプットとしては効果的で、文字数を稼げる表現や説明を学ぶことができました。(全カテゴリ読んだ気がします。)


○合格してから、今後を見据えて
・仕事について
子供は新しいおもちゃを手に入れたら、試してみたくなりますよね。
同様に無事PMに合格し、この知識を使ってみたいと強く思っています。
SEとしてではなく、PM業務に専念できるような企業で働きたいと切望しているので、転職を考えています。
自分と関わるメンバが生き生きと業務にあたれて、成長できるような環境が作れるPMを目指して、今後も精進していきます。
・プライベートについて
合格発表時の現在、25歳になりましたので、人として、男として、守るべきものを持ちたいと考え始めています。これから転職して、どう転ぶかわかりませんが、難関資格を取得したことで自分に自信はつきました。
(試験前に付き合った彼女とは試験前の9月末に別れてしまいましたが、、)
理想の人生を描けるよう、心機一転色々なことにチャレンジしていきます!
まずは2022年にゴルフのコースデビューを目標に、ゴルフを始めてみようかなと思います(打ちっぱなしは3回ほど行ってみましたがドライバーがまっすぐ飛びません)

最後は私のくだらないお話になりましたが、
これからPM試験合格を目指す皆さまの勇気に賞賛と、この記事を参考に合格者が出ることをお祈りしエールをお送りします。頑張ってください!!

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