月組「ブエノスアイレスの風」

初演も再演も見たことがない。こういう再演ものは直前にスカイステージでやってくれればいいのにといつも思う。仕方がないから、初演再演を見た人のホームページやブログなどを見て全体を把握してから観劇。しかも運良くチケはゲットできたものの、当然ながら1回だけなので、ひと観劇完全燃焼の体制で臨む。以下は人物の感想。(敬称略)

暁千星(98期)
100周年記念公演で研3で新人公演主演に抜擢、これは今でも結構早い。以降月組のバリバリ路線として「エリザベート」新人公演トート役など活躍するも、最近は得意のダンスだけが重宝されていたものの、「ピガール狂想曲」ではダンサー「桜嵐記」では天皇、「ロマンス劇場」では蛇と何か本筋とは触れられない役が回ってきていた。その間、下のアンバサダーでもある風間柚乃がボリス、尊氏、主人公の同僚というところで大躍進、この二人をどうしていくのかなというところで星組組み替えとなった。
かくして正調マサツカ芝居となったこの芝居では最近全然見てなかったスーツ姿、丸顔童顔が邪魔をしているが実は想像以上に中の人は男だという本質を見事に引き出していた。星組ではとにかく舞空瞳とのダンスを早く見たい。今の琴舞空のダンスも超絶技巧なのだが、あの天下の礼真琴をもってしても全ては発揮し切れてないと感じていたので(ちなみに花組では彼女と釣り合う人は皆無だった)、ようやく体格的にも合うお相手と組めそうだ。

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