オタフクエッセイ

オタフクソースさま主催の、お好み焼きにまつわるエッセイを送った。
エッセイを書いたことがないので語り口が物語調っぽくなってしまったが、エッセイとしてありのままを書いた。
ふだんはエッセイ賞には出さないのだが、今回は選者があの重松清さんということで応募することにした。
 
自分は今、児童文学作家としておはなしを書いていこうとしているわけだが、現代文学ももちろん読む。そのなかで”重松清”はわたしの中で別格だ。
高校生か大学生の頃、「疾走」という作品を読んで泣いた。初めて心が震えるという体験をし、しばらく呆然として次の読書が出来なかった。衝撃、という言葉が一番適当だと感じた、文字通りの衝撃作だった。読んでいないひとにはぜひ読んでもらいたい。
 
その後、貪るように他の作品も読んだ。重松清作品は、登場人物の中に一見素っ気ない人間、言葉がきつい人間、それによって傷ついたり苦しんだりする人間の構図がある。わたしたちが日常で他者との間に感じている機微な感情を簡潔に、事実を淡々と説明するように書く。(これはわたしの感覚で他の人にとっては叙情的なのかもしれない)

ただ冷たく見える人が実は相手を思っているような言葉をふいに発するシーンが様々な作品にある。人間が一枚岩ではないという多面的な表現が好きだ。

とにかくリスペクトの気持ちから初エッセイを書き、投稿した。賞よりも何よりも、選者に読んでいただけると思うとそれだけで胸がいっぱいだ。

さて、また物語を書く。今は読書ログばかり投稿しているが、物語が出来たら早々にnoteにアップしようと思う。

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