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原作とかけ離れたアニメ
オリジナルアニメではなくアニメオリジナル。
原作は参考、もしくは原案どまりのアニメ。
そんな原作を大きく改変したアニメが多々あります。
その代表格が『母をたずねて三千里』。
![](https://assets.st-note.com/img/1660186580191-pyFzD9xiR4.png?width=1200)
世界名作劇場の二作目で日本アニメーション制作。
1976年1月-1976年12月(52話)。
イタリアの港町ジェノバに住む少年マルコは、両親と鉄道学校に通う兄とともに慎ましく暮らしていたが、生活は日増しに苦しくなり、とうとう母がアルゼンチンへと出稼ぎに行くことになる。寂しさをこらえ見送るマルコだったが、やがて母アンナからの便りが途絶えてしまう。母を捜しに行きたいというマルコの固い決意に父もとうとう旅立ちを許し、マルコの長く苦しい旅が始まるのだった。マルコは持ち前の明るく元気な性格でアルゼンチンでの様々な人との出会いや出来事を乗り越え、ついにトゥクマンの町で母アンナと再会する。
一年間に渡って放送されたアニメですが、原作として使われた部分はなんとおよそ80ページほど。
エドモンド・デ・アミーチスの著作・ "Cuore" (『クオーレ』)のうち、 Maggio (5月)の挿入話 "Dagli Appennini alle Ande" (アペニン山脈からアンデス山脈まで)を原作としたアニメ。
無論、それでは到底話が足りないので大筋を変えない程度に物語やキャラクターを追加。
ペッピーノの家族とかインディオの少年パブロ兄妹とかイタリアのジェノバの人達などはすべてアニメオリジナルキャラ。
さらには、「マルコが母をたずねる理由」も原作では描かれていないアニメオリジナル設定です。
もはや別物ですね。
脚本家さんを筆頭に制作陣の苦労、お察しします。
主題歌の「草原のマルコ」はアニソンの歴史に残る神曲です。
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