【令和4年度 アカデミーハウス R5.2月レポート】
2月。いよいよ、PBL活動が佳境を迎え、肌感で伝わってくるほどに慌ただしさと緊張感を感じる空気がアカデミーハウスを満たしています。
この月は更に、企業経営者をお招きした「S.C.S」や、アカデミーハウスに隣接する KDDI維新ホールが1年間の感謝を込めて開催するイベント「維新ホール感謝デー」にPBLグループが出店する等、追い込みをかけるように様々な活動に身を置きながらも、それぞれが着実にこなしていく姿に成長を実感した 1ヶ月でした。
≪R5.2月の活動≫
1. PBL講座・グループワーク
◆ 2 月 15 日「PBL 2月次進捗報告会 」
各グループのPBL活動も佳境に差し掛かり迎えた、2月次の進捗報告会。
来月に備える成果発表会を見据えて、進捗の報告だけでなく、話し方や資料のまとめ方まで、時間をかけて細かな確認を進めながら行われました。
成果発表会に向けたプレゼンでもある為、小川先生からも観覧者目線での鋭い指摘があり、少し緊張感がある雰囲気の中で、各グループがこれまでのPBL活動を振り返る面でも、より良い内容を構築する、見直す機会となりました。
また、各グループがお互いを意識し、有効な情報を共有しながら、それぞれの取り組みを更にブラッシュアップしていく。時間を共有して生活する中で生まれる相乗効果の場面を、改めてこのアカデミーハウスで垣間見ることができました。
◆ 2 月 毎週 2~3回程度「PBL グループワーク」
⇓ 活動の様子を更新していきます ⇓
2. S.C.S(スマート キャリア サロン)
◆ 2 月 1 日 「第 7 回 / 実践者に学ぶこれからのリーダーシップ 」
~ MAY I HELP YOU? 相手のためにあなたはどこまで実践できますか?
50年近く頼られる企業の秘密 ~
今回は特別講師として、山口市に社を置く、株式会社 片岡計測器サービス 代表取締役会長 川久保 賢隆 様をお迎えしました。
川久保会長の生い立ちから、学生・社会人(特に大手企業に所属していた当時)での経験談、リーダーとなる為に実践されてきたこと、そしてリーダーとして実践されていること等をご講話いただきました。
その中でも特に印象的なお言葉「鶏口となるも牛後となるなかれ」。大手企業から山口へ移住した際に志され、小さなところからでも、やりたい事をトップに立ってやった方がいいと行動され、山口でリーダーとして活躍されており、2 期生達にとって、今後の成長の糧として身になるお話であったと感じています。
また、川久保会長の講話の中で、予測がつかないこの時代において、何をするにしても、まず自分でどうやるかを考え、とにかく行動に移し学ぶこと。そうすれば自ずと、仲間がついていきたいと、一緒に仕事をしたいと思われる程の人間力も身に付いてくる。受け身でなく、動ける環境に自らを置くことの大事さに、改めて気づきを得られたように、2 期生達の面持ちが少し決意じみたように感じられました。
※今回のSCSは、以前 更新した #note のテーマ・お話に沿って、ご講話いただきました!
『【実践者に学ぶこれからのリーダーシップ】MAY I HELP YOU?相手のためにあなたはどこまで実践できますか?50年近く頼られる企業の秘密 株式会社片岡計測器サービス 川久保賢隆会長インタビュー≪アカデミーハウス特別企画≫』
(カメラマン/ライター 山中菜摘)
ぜひ、ご一読ください!!
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3. アカデミーハウス自主企画(KDDI維新ホール感謝デー出店)
◆ 2 月 18 日 「 染物体験ワークショップ ~ 野菜を捨てんで!染め物しよ〜やぁ 〜 」
アカデミーハウスで、PBL活動を行っている「enJoin(エンジョイン)」という 2期生のグループ。「規格外野菜を有効活用し、山口市を " 和の街 " にすること」で、より山口市を活性化させることを目指しています。
今回、KDDI維新ホール 感謝デーにて、ワークショップ型の染物体験イベントを開催しました。コンテンツは、身近にある野菜の中で廃棄される部分を有効活用した染色液での風呂敷を染める体験、enJoinの活動紹介、風呂敷を活用した簡易バッグの作り方などなど…。
風呂敷染めは、1つの素材から出せる色が数パターンあって、染め模様の付け方も結び目を作ったり、ビー玉や割り箸を使って形付けをして、様々な形に染める事ができ、参加者の方々のオリジナルの1枚を作って体験していただきました。
まだまだ、イベントとしては改善の余地が少しありましたが、enJoin のメンバーがPBL活動にて得た知識・経験を発揮する事ができ、地域貢献ひいては、" 和の街 " として発信していく為の大きな一歩になったように感じます。
◆ 2 月 19 日 「 チョコフェス vol.2 」
昨年度のアカデミーハウスで、PBL活動を行っていた「 team jUMP(チーム ジャンプ)」という 1期生のグループ。
山口市のチョコレート支出額が全国 1 位に着目し、" 山口市をチョコの街としてブランディング " と " 若者の定着 " を目指し、チョコに関わる企画・活動、市内イベントへの参加を通して、活動の認知・協力者の獲得を図り、昨年度アカデミーハウスを修了した後も活動を続けてきました。
昨年の維新ホール感謝デーでも、1年間のPBL活動の集大成として、「 五感で楽しむ チョコフェス 」と題して、チョコにまつわる企画や商品出店などを盛り込んだイベントを開催し、約 1,000人の集客に成功しました。
今年は「 チョコフェス vol.2 」として、昨年度よりグレードアップして、維新ホール感謝デーにてイベントを開催しました。
今回は、山口県内のチョコを扱うお店が集結した〈チョコレートマルシェ〉、山口県民なら誰しも好きな餅まき、それをチョコに変えた〈チョコまき〉、team jUMPが作るオリジナル〈ホットチョコ〉、〈チョコくじ〉、アカデミーハウス 1F広場を活用した〈チョコレートフォトスタジオ〉等々…。若者のみならず、ご家族連れもターゲットにしたコンテンツを盛り込んでいました。また場所も拡大し、維新ホール・メインスタジオとアカデミーハウの 2拠点を使って臨みました。
そして、ありがたいことに来場者多数の為、〈チョコまき〉はチケット即完売!〈チョコレートマルシェ〉は入場規制がかかり、午前中の内に出店した店舗商品がほぼ完売してしまう程…、〈チョコくじ・ホットチョコ・フォトスタジオ〉も人が絶えない程の大盛況となりました!(参加できない、購入できない等、された方々には大変ご迷惑をお掛けしました。)
結果としては、幅広い年齢層で多くの集客ができ、山口市を " チョコの街 " にブランディングするという目的と地域活性化、そして " チョコフェス " というイベントの認知、ひいては アカデミーハウスの周知にも繋がった、とても大きな成果と新たな可能性を感じ得たイベント開催となりました。
今後、更にグレードアップした「 チョコフェス vol.3 」があるかもしれません…、ご期待ください。
≪利用者の感想≫
1. 2月の感想・気づき
・アカデミーハウスの最後の一か月となりました。入居者の皆が4月からの新生活に向けて準備を進める姿を見ると、忙しなくも寂しくも感じます。アカデミーハウスの特徴として、新しい活躍の場所に進む仲間の姿を見ることがあげられると思います。自分も目標に向けて邁進しなければならないという刺激を貰うことが出来るからです。残りの日々は僅かですが、得られるものを大切にして過ごしていきたいと思います。
・2月は「決断」を軸として、自分で選び取るということに意識して取り組んだ。自分の性質(周囲に流されやすい)を認識した上で、やる・やらないを自分で選ぶ、そしてその結果を表現してみることにチャレンジした。交流会に行く、地域交流事業に参加してみる。他の誰がという枠は外して、純粋に「私の心が動くか」という点に絞って、活動を選んだ。その結果、あえて心地の良い所で切り上げる、という決断ができるようになっていることに気づくことができた。また、今年からつけている日記帳も併用しながら、次年度に向けての意思を明確にすることができた。来月は区切りの月である。これまでに身に着けたことを活用して、走りぬきたい
・今月は、月次報告会まで残り1ヶ月となり、PBL活動の大詰めの月になったと思います。大変重要な月にもかかわらず、私自身は半月山口を離れなくてはならない事情により、グループワークに参加できないこともあったのが、申し訳なかったと感じております。しかし、オンラインの活用にて、対面でのグループワークの効率には劣りますが、3月の着地に向けてグループワークを進めることができました。また、ここ数ヶ月チームメンバー全員が集まることが難しいことが課題と感じておりましたが、オンラインとのハイブリットで、全員が集まることができるようになってきたので、良かったと思っております。今期の活動は残り半月ほどになりますが、気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。
・一か月を振り返り、2月は学業やAHのPBLグループでの活動で、ばたばたした日が続きました。 PBLグループでの活動の為、夜遅くまで作業を重ねましたが一人でやる事がある時はしんどいこともありましたが、グループが違ったとしてもAHメンバーの一人としてたくさんの方が支えてくれました。 それだけでもすごく入ってよかったと実感しました。
・【S.C.S.川久保会長】
川久保会長のお話は、言葉言葉に経験からくる厚みを感じた。また穏やかな話し方から、今まで多くの困難を乗り越えて、苦労を積み重ねてこられたのかなという印象を持った。 その反面、お話を理解できないことも多々あった。これは、私の考えでは、川久保会長と同じ土俵に立てていないからなのではないかと思った。 ここから学んだことは、「同じ土俵で話をすることの重要性」だった。私もグループ活動や普段の対話で、できるだけ相手を理解し、同じ土俵に立てられるようにし、より良い会話をしていきたい。
・アカデミーハウスでの生活を通して、同期化の重要性とむずかしさを感じました。グループワークを取り組む中で、個人で取り組んだことや一部のメンバーのみで行った部分などをチーム全体の共通認識として同期することのむずかしさを感じました。同じ方向に向かって進んでいるつもりで取り組んでいても着地させるポイントの認識がズレていてうまく回らないことも多くありました。それぞれが動いてきたものをいかに共通の認識として同期させるか、このことが重要であると感じました。
・昨年10月にAHと中村女子高校さまとの企画で行ったワークショップがきっかけで、 「外郎を使った商品開発」を続けてきましたが、 ついに「食品衛生責任者」の資格をとるまでになりました・・・ 1日受講するだけで簡単にとることのできる資格ですが、 AHに入ってなかったら、絶対とってなかったです。また、仕事の環境が変わってから人と喋ることが少なくなったので、 気持ちがすぐ切り替えられなかったり、時間の感覚がずれていきました。 晩御飯を食べるときやグループワークなどで人と喋ることがあるのは、すごく助かるな~と感じています。
2. AHでのこれまでを振り返り、改めて”自身が思い描く理想のチーム像とは”について(自身が設定してきた”思い描く理想のチーム像”と現在の考えの相違点など) 。
・私の理想とするチーム像は、メンバー全員が当事者意識をもってプロジェクトを日々より良くしていくチームです。メンバーのモチベーションを上げることを意識しなければなりませんが、その難しさを最近感じています。今後は自分だけでなく、チーム全体のパフォーマンスをどうしたら上昇させることが出来るかを意識していくことも必要だと感じました。
・これまでの生活から私が理想とするチーム像は「志を共有するための努力ができるチーム」と、入居当初から変化はしなかった。理想のリーダー像と共通しているのだが、変化しなかったということは同時に、達成できなかったということでもある。私が生業とする職業は「幸福」を実現する仕事である。この提供するもの(製品を提供する仕事と比較すると)が形で表現しづらい業界に居るからこそ、この理想を求めてしまうのだと考えている。AHでのPBL活動においても、社会課題という輪郭が曖昧なものに対して、立場も年齢も異なる人々が解決に向けて活動を行った。だからこそ、私にとってはこれまでの1年間を振り返っても理想のチーム像は「志を共有するための努力ができるチーム」なのである。
・5月次のレポートでは下記のように記載しました。
①メンバー全員が納得感を持ったうえで、あらゆる形でチームに貢献できている状態
②全員がチームの目指すビジョンを自分自身の言葉で咀嚼できている状態
③お互いに刺激を受け合い成長ができる状態
現在はそれに加えて、以下の2点が重要なのではないかと考えます。
④メンバー全員の役割が明確であり、それをお互いに最低限把握し手助けができる状態
⑤積極的にコミュニケーションを取りたいと思える環境と関係性
・自分が思う理想のチーム像は、自分の軸ややりたいことをきちんと持ちそれに加えて周りを説得する能力や周りの意見を取り入れる余裕差がある方のことを指すと思いました。
・私が思う理想のチーム像は、話し合いのときに、他の人に丸投げするのではなくちゃんと意見を言い、他の人もそれに対して否定的ではなく肯定的に受け止めることもできることではないかと思います。そして意見を言いやすい雰囲気を作るのも大切だと思います。誰かがつまずいていたら、フォローをし合える環境づくりもすごく良いと思います。
・先月の「理想のリーダー像」を答える設問で、「当初の考えから変化した」と回答したが、「理想のチーム像」については大きくは変化していない。ただ、当初から思い描いていた「理想のチーム像」に追加したい項目ができた。それは、「チーム内のメンバーの個性を理解し、理解できたことを基に柔軟に自分自身を変化させ、チームを最適化させることができるチーム。」である。 当初掲げた「理想のチーム」を振り返ってみると、どの項目も、「個人から外に向けた矢印(個→外)」の視点、一方向な内容であった。それも大事だが、「「他者(外)を個が受け入れる矢印(他者→個)」の重要さをアカデミーハウスでの生活を通して身を持って経験できた。
・当初思い描いていたリーダーシップとしては、議論の中心となって周囲を引っ張っていく形であると思っていました。しかしながら、アカデミーハウスでのグループワークを進めておりますと、もちろんそういった要素も必要ではありますが、どのようにメンバーの意見を発言させるか、議論がスムーズに進むようにファシリテートする力が重要になると思いました。どのように議論の場をつくり、議論活発に行わせる空気感をいかにスムーズにつくるかが、リーダーシップとして必要な要素であると思います。
・理想のチーム像は、チームで取り組んでいることに対し、メンバー全員が「成功させたい!」「やらなければ」など参加するモチベーションをもっている状態です。 何か参加する理由があるといいですよね、 外部から役割が与えられたり、個人的な理由でもなんでもあれば何かしらチームが動きそうだな、と感じました。
≪概要 プログラムの説明≫
1.アカデミーハウスについて
地域の次世代リーダーが住まう、キャリア開発型シェアハウス。
「自律」「実践」「時間の共有」をテーマに掲げ、予測できない事柄や未来の社会情勢に立ち向かえる次世代のリーダーを育むための共同生活空間です。ともに生活し、グループ活動を行う中で、ここでしかできない経験、自己研鑽を目指します。
2. P.C.T プログラムについて
アカデミーハウスで生活する1年間で、他者・地域との共生や、専門家がバックアップするPBLやキャリア開発プログラムを通して、哲学的思考や多様性の尊重など、さまざまなスキルや経験の獲得をもとに、自己肯定感・自己効力感を高め、人間性を育み、人生の充実につなげることで、新しい時代のリーダーとなる人材を輩出します。
≪SNSのご紹介≫
2期生インスタグラム
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