【2月】TSUTAYAプレミアムの元を取るぞ

お待ちかね誰も待っていないシリーズ2月編。
今月も元は取れていないです。

■「きみの鳥はうたえる」
あらすじもキャストも確認せず、“最悪な本屋”という前情報しか入れないで観たから(友人が呟いていた情報)こんなガチガチ恋愛映画とは思ってなくてびっくりした。
家で映画鑑賞あるある、前半集中出来ながち♪なのかなんなのか、後々小出される情報にいちいち驚いてしまって「どういう意味?!」の蛙亭・中野だった、ずっと……。集中して観れていてもそうだったのかな…。

「この夏がいつまでも続くような気がした」みたいなキャッチコピーもなんだか的外れな気が…。そんな爽やか青春ラブストーリーでもないでしょうが!!と言いたくなる。文句言いまくりになったけどストーリー自体は全然大好きです(大好きなんかい)
にしてもキャスト大優勝映画がここにあったとは…。柄本佑好きなので、シンプルに顔が。Filmarksの感想読んでいたら「サチコが悪い」みたいな意見があって「はぁ?男がはっきり言わないのが悪いんだろーが」と思ってしまったけれど、石橋静河のサチコが嫌味ゼロだったのが個人的に観やすくて、そこがかなり良かった。好きじゃない女優だったら観てられなかったかもな。だって、“俺らの石橋静河”なので…。

■「静かな雨」
中川龍太郎監督作品。
「わたしは光をにぎっている」が大好きで、借りたいと思っていたら準新作で出ていた。
タイトル通り本当に静かな作品で、特別な事が起きたって日常はずっと続いていくんだと気付かされた。「わたしは~」の時も思ったけど、こういう作品を退屈に思う人もいるんだろうな。でも私は大好き。
台詞がかなり少ないのに、その少ない台詞の中に大事なことが隠されている感じがたまらない。割と冒頭めに出てきた教授の、日記の話とか、あとはリスの話とか。観終わった後であっ と思わせる。
全体的にずっと静かで暗い中、朝になって毎回辛いはずなのにそのシーンに差し込む光がとても綺麗で、境遇に悲観的にさせないというか、ストーリーまで暗くはさせてこないのも良かった。とにかく、映像の感じが好きだ……今泉監督ばりに好きになってしまいそうです。中川監督。
今更言う事でもないんだけど太賀めちゃくちゃ良い。どうしようもない切なさみたいのが似合いすぎる。

(TSUTAYAプレミアムだと準新作110円で1週間レンタル出来たけど割引されているのか…?調べようとしても店舗ごとに異なりますと言われ面倒臭くなって追及できない。にしても返却期限があると「観なきゃ!!」となる。このシステムの方が、私的には絶対良い……。この作品は数ある旧作をすっ飛ばしてでも観たくて、2月頭の久々の2連休に狙いを定めて観ました。優勝です。)

■「君が君で君だ」
我らが松居大悟作品。見逃しまくって今。
あらすじ読んだ時点では「俺か…?」となる危惧があったけれど杞憂に終わるくらい程度を超えていた。共感せずとも嫌悪感とかは無かったしむしろ姫が羨ましいな、あんなに愛されたいとさえ思える…。
思っていた内容や展開とは違っていたけれど(期待しすぎていた感はある)、良かった。
私が観る作品があれなだけだと思うけど、池松壮亮あるある、静かなやばさのある役がち♪な気がするし、高杉真宙のクズ男感めちゃめちゃ良かったな…あの顔であれはやばすぎるし今まで見た事ない感じだったから余計興奮した(思い出し高杉真宙のクズ男感めちゃめちゃ良かったな)

■「走れ、絶望に追いつかれない速さで」
中川龍太郎監督作品。
中川龍太郎監督作品あるある、太賀がち♪と言いたくなってしまうな。
言うまでもなく映像が美しくて、あーこれ映画館で観たかったやつ……といじけてしまいそうになったのも束の間、エンドロール終わった瞬間もう一度冒頭部分を再生してしまった。これはDVDでしか出来ない醍醐味だと思う(と言って強がる)
伏線回収、という言い方じゃなくてなんかこう…なんというか……。物語って繋がってるんだなって思った。上手く言えないのが悔しいんだけど。でもうまく言えなくていいよ、って言ってくれてるように思えるのが中川監督作品の好きなところで、悲観的になりすぎない暗さは「静かな雨」、タイトルを台詞の中で印象的に用いているのが「わたしは光をにぎっている」っぽくて良かった。いやもう中川監督で一本書いたろかな、の気持ち。

■「Plastic Love Story」
中川龍太郎作品。
割と初期の作品とのことでドキドキしながら2時間観た……。
かなり鬱屈という言葉がマッチして救いが無いというかびっくりした。中川監督こういうの撮るんだ…
「走れ絶望に〜」を観た後だったから、ああこんなにあっさり死を描いちゃうんですねと思ったし小気味悪い性描写が多かったのにも驚いた。
でも何故か嫌じゃない。むしろもっと観たくなって癖になるような……。
3人の女性が主人公でそれぞれのストーリーという感じで、関連性は全くない。海辺に住む女の子のターンが好きでした。喫茶店で珈琲を口にして「美味しいね」というシーンがあったのだけど不意を突かれた。あの台詞があの2人の唯一の救いだったのかな。
映画の中で何の脈絡もなく歌ったり踊ったり…というのが苦手でラストの方 なぁんそれ…となったりもしたけど結局好きな監督は好きすぎて贔屓してしまう、100億点……。

ちなみにこの作品も弱小TSUTAYAに置いてなくて取り寄せました。390円。
プレミアム、元取れず……。

あと中川監督が属しているTokyo New Cinemaのクラウドファンディング支援してメンバー?になりました!
好きになったタイミングで応援できるイベントが来るのは嬉しい。
プラスチックラブストーリーに関する座談会?的なzoom?が開催されていたらしいのだけど仕事だったし観られなくて、アーカイブもあるのか分からなくて早速ひとつめのイベント逃してしまったな。

今月はこっそり映画館へ行き、「花束みたいな恋をした」「すばらしき世界」を観ました。
やっぱりスクリーンで観るのは"集中"が出来て本当にいいな……(やめちまえTSUTAYAプレミアム)とりあえずこの元取りブログには感想は書かないし、そもそも「すばらしき世界」のタイトルの考察だけで5時間かかってしまうので。

以上!

#映画
#TSUTAYAプレミアム

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