1/32 紫電改と零戦#9「96艦戦」
紫電改は最後の日本海軍の主力戦闘機、その前は零式艦上戦闘機(零戦)、その前が九六艦上戦闘機(九六艦戦)。
探してみると、作ってない九六艦戦(1/72)のプラモデルがあった。ついつい勢いでいっしょに作ることにした。ということで並行して4機製作中。 なんだかまずいぞ、ADHD傾向がでてきている。とりあえず、下地塗装と仮組み。
九六艦戦は、ジブリ映画「風立ちぬ」にも出てきた堀越二郎の設計。同じく堀越の設計した零戦があまりにも有名であるが、その前作が九六艦戦。堀越二郎は、この九六艦戦に1番の思い入れをもっていた。映画からもそのいきさつがわかる。翼の形状が鳥のようなのびやかな線でRがつけられていて、スピットファイアーとよく似ている。薄い逆ガル型で上反角がつけられていて、速く飛ぶことよりも鳥のように空中を舞うことが得意であることが形状からも感じられる。
皇紀2596年に制式機になったので九六式艦上戦闘機と呼ばれる。皇紀2600年に制式機になったのが零式艦上戦闘機。太平洋戦争になってからは略称に年号は使われず、戦闘機には「電」がつけられた。「雷電」「紫電」「震電」など・・・。「紫電改」はもともとは水上戦闘機「強風」のフロートを取り外して作られた「紫電」の改良型。それで「紫電改」と名付けられた。
1936年制式の九六艦戦のエンジンは460馬力
1939年制式の零戦のエンジンは1000馬力
1944年制式の紫電改のエンジンは2000馬力
数年ごとにエンジン馬力が倍倍に進化していった。日本は、1000馬力の零戦が優秀だったために、世界が2000馬力時代になっていたときに出遅れた。戦争末期になって紫電改が登場するがあまりに遅すぎて400機くらいしか生産されなかった。