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越後一宮(いちのみや) 居多神社、そして愛宕神社と白山神社

居多神社は越後一宮と言われる。『延喜式神名帳』(延長5年、927年)に居多神社が記載されており、そんじょそこらの神社とは格が違う。中世には越後国守護の上杉家が尊崇し、越後国一の宮とされている。何度か火災で消失したが、現在の社殿は平成20年に建てられたもの。小さい頃から近くに住んでいながら、改めて調べたことも真剣に見て回ったこともなかった。今回は、娘と五智トレッキングを行なった際に立ち寄って、このあたりの神社に詳しい娘から案内してもらった。

大国主命・奴奈川姫・建御名方命を祀っていて、古事記にある「大国主命が高志国(越の国)の沼河比売を妻にした」ことから縁結びの神社でもある。

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伊勢神宮や出雲大社には負けるけれどそれなりに太いしめ縄。

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ちゃんと大国主命・奴奈川姫・建御名方命の像もある。

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二人のラブラブな歌のやりとりも碑になっている。ちょっと妖艶な内容でもある。近くのお社には子宝の御神体も・・・

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また、親鸞聖人も越後に流された折に、この近くの庵に住んでいたのでゆかりの像や片葉のあし(越後七不思議)もある。

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正面左奥に進むと「帝国海軍従軍記念碑」がある。大層立派な碑である。建立したのは昭和50年の5月27日で五智海友会の名が刻まれている。碑には「第二次世界大戦中帝国海軍の軍籍にあり遠く南太平洋印度洋アリューシャン方面の戦闘に参加せる艦戦部隊航空部隊陸戦部隊の生存者相計り此の碑を建つ」とある。

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広大な敷地が広がっていて、興隆していた頃には敷地内に天神社・八幡社・稲荷社・八坂社・諏訪社・大間神社の6社があったという。

居多神社の一帯は五智公園になっていて、土塁や堀が整備されている。

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令和3年に建てられたばかりのお社。夏には蓮が一面に花を咲かす池の中にある。居多神社を出て左奥にちょっと進むと愛宕神社がある。この愛宕神社も趣がある。

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驚いたのは見事な彫刻。愛宕神社はかなり傷んでいて修復が必要だと素人目にもわかるのだが、容易ならざることだと思う。彫刻がすごいのだ。

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柱の下にも阿像運像。

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御神木も異形。この空間のおどろおどろさに圧倒されてしまう。

愛宕山の山頂はこの奥にあり小さな子供でも10分ほどで登れる。その中腹にあるのが白山神社。

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非常にシンプルな作りで、居多神社や愛宕神社に比べると訪れる人も少なく手入れも必要な時期が来ているように思える。

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静かで厳かな空間がある。

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しかし、広大な霊場として古代からこの地があったんだなあと今更ながら思う。

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