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1/32 紫電改と零戦 #3「エンジン」

紫電改と零戦の違いをこの段階のエンジンで比較して見る

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零戦は「栄」エンジン(1000馬力)、紫電改は「誉」エンジン(1800馬力)。驚くのはやはり、「誉」エンジンのコンパクト差だ。見た目にはほとんど同じくらいの大きさ。直径30mmの増加だけで1000馬力から1800馬力までもっていった。コンパクトを維持したままの高出力エンジンなので、製造も整備もとてつもなく難しくなった。そのため、「誉」エンジンは製造が間に合わなく、壊れやすく、整備が難しいということになった。レース用エンジンだと思えばいい。

「栄」エンジン
タイプ:空冷複列星型14気筒
ボア×ストローク:130mm×150mm
排気量:27.86L
減速比:0.6875
全長:1,313mm
直径:1,150mm
乾燥重量:530 kg
圧縮比:6.7
離昇馬力 1,000 hp / 2,550 rpm / ブースト+250 mmhg
公称馬力 980 hp / 2,500RPM / ブースト+150 mmhg (高度3,000 m)

「誉」エンジン
タイプ:空冷星型複列18気筒(9気筒×2列)
ボア×ストローク:130 mm × 150 mm
排気量:35.8 L
全長:1,690 mm
直径:1,180 mm
乾燥重量:830 kg
圧縮比:7.0
バルブ挟み角:75度
過給機:遠心式スーパーチャージャー1段2速
水メタノール噴射装置付き
離昇出力:1,800 HP / 2,900 rpm/ +400 mmHgブースト
公称出力:1,650 HP / 2,900 rpm / +250 mmHgブースト (高度2,000 m)