見出し画像

「森の学校」を読売新聞がとりあげている

 本日(12月23日)の読売新聞に「森の学校」が取り上げられている。アメリカで「森の学校」が増えているという記事だ。コロナ禍で感染防止への意識の高まりと自然の中で学ぶカリキュラムが注目を浴びていることがその理由だ。

 自然の中で学ぶ学習環境のせいか、コロナに感染する児童はゼロということだ。また、運動能力だけでなく、学力や他人を思いやる社会的能力、集中力などの向上につながることが注目されているという。つまり非認知能力のことだね。

 取材されているのはニューヨーク州のミドルバーグの森の学校「カントリー・クラスルーム」、3歳から小学校5年生までの25人が通っている。凍えるほどの寒さの中、冬枯れの森で駆け回ったり、木登りをしたり・・・。シカやキツネなどの野生動物に会うこともある。

 アメリカでの「森の学校」は2010年代半ばから増えてきたという。昨年は全米で585校。4年間で倍に増えてきた。コラムとして、100年前の野外授業の話が載っている。結核が猛威をふるった100年以上前にもロードアイランド州で地元医師の提案により窓を天井まで大きく開けて、野外とつながるよう改築した。その結果感染が止まり、ニューヨークなどで65校に広がったということだ。

 その後、無くなったのはなぜ?・・・そう簡単ではないのだ。子供たちの活動の中にカリキュラムが生まれる。いわゆる子供の生成するカリキュラムがあるのだ。教室に入れて、規定の路線を動かすようなカリキュラムの方が数倍も楽である。野外に放り出しっぱなしのように見えるが、決してそうではない。教える言葉を飲み込んで、学ばせるための手段を考える。先生たちの感性も重要だ。

 危険に対する準備も重要だ。先生たちは教室の中の数倍も子供たちの様子を見守っていなければならない。危ないからやめて!と注意すれば、子供の自立心、危険に対する感覚などなどせっかくの非認知能力を伸ばすチャンスを摘んでしまう。声を飲んで、子供をみまもらなければならない。危険に対する感覚をとぎすませていながら子供を見守っている。

 そんな「森の学校」を幼児教育で実践している日本の幼稚園(こども園)がいくつかある。上越市にある「森の子ども園てくてく」は、小菅園長が取り組んでもう15年以上たつ。

 先日、授業参観・・・といっても森の中にいっしょに入って見守ってきた。

画像2

画像3

画像4

画像5

森のこども園の活動は、ホームページやYouTubeで紹介されている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?