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UiPath Academy RPAデベロッパー基礎⑪ 自動化プロジェクトのライフサイクル

今日もUiPath Academyの「RPAデベロッパー基礎」で学習していきます

自動化プロジェクトのライフサイクル

RPA 開発者が作業するコード/ワークフローはすべて、特定のプロジェクトの一部 実際の作業は、大きなオートメーション ソリューションの一部を開発または改善すること

RPA 導入プロセス

  1. ディスカバリとキックオフ
    初期導入チームが自動化候補のプロセスの複雑さと実現可能性を評価、誠実な納品のため必要な予測タイムラインとリソースを明らかにして、プロジェクトにたいする全体的な期待値を顧客と設定

  2. プロセス分析
    導入チームが顧客のプロセスの要件を分析して特定
    この分析に基づいてオートメーションの度合いが決定、将来のソリューションの作成のために、現行(As-Is)および自動化後の(To-Be)のプロセス フローが文書化

  3. ソリューション設計
    プロセスの業務要件が確定した後、技術チームが将来のフローを設定し、オートメーションを完了するために開発する必要のあるモジュールを計画

  4. 開発および単体テスト
    開発チームが、業務プロセス定義書(PDD)およびソリューション設計書(SDD)を参照しモジュールを作成
    大規模な連携テスト(次の段階)を実施する前に、作成されたモジュールを個別にテストして、制御されたテスト設定で正常に動作することを確認

  5. 連携およびユーザー受入テスト(UAT)
    主にユーザーが実行 
    導入チームは業務部門と協力してプロセス自体を監督 
    チームが作成したテスト計画に基づき、運用前環境のロボットによって、可能性のあるすべての「ハッピー パス」およびビジネス例外シナリオが処理され、合意されたすべての要件に従って実行されるようにする

  6. デプロイとハイパーケア
    デプロイの段階では、ユーザー受入テストが完了すると、最終的なプロセス パッケージ、ライブラリ、アセットが運用環境のOrchestratorに移行され、運用環境のロボットで実行されるよう設定される ロボットは自動化対象のすべてのアプリケーションの運用インスタンスにアクセスできる必要がある

    ハイパーケアは、デプロイの直後に限定された期間
    この段階では、導入チームは運用環境で実行されている各プロセスに細心の注意を払う
    通常、ハイパーケアでは、運用環境のオートメーションによって実行されるケースをCoEとプロセスの内容領域専門家によってレビューし、エラーまたは問題が発生したら迅速にパッチを適用し、運用環境に再プッシュする、というセッションを毎日行う必要がある


RPA 導入全体における RPA 開発者の責任とは


❶ディスカバリとキックオフ
■ ソリューション アーキテクト
・ディスカバリ ワークショップでプロセスの概要を説明 
 必要に応じて複雑さを判断するツールで詳細を把握
・プロセスの複雑さの最終判断
 必要なリソースを見積もる

■ プロダクト マネージャー
・キックオフ コールをスケジュール設定してリード
 (初期ディスカバリと同時に行われる)
・プロジェクト管理テンプレートを使用
 エンゲージメント全体を管理
・顧客の業務部門およびセンター オブ エクセレンス
 (CoE 組織の中核となる部署)とともに、プロジェクト計画のタイムラインと要件に関する期待値を設定
・企業のすべての関係者との定期的なアップデートサイクルを設定
・請求対象のチーム時間を週単位で監視、遅延/超過に関する問題をエスカレーション(上長に相談し判断を仰ぐ)
・プロジェクトのマイルストン/成果物および割り当てがプロジェクトの作業明細(SOW)に準拠していることを確認

プロセス分析
■ ビジネス アナリスト
・内容領域専門家とともにプロセスを進める
 現行のステップ(As-Is)をすべて把握
 自動化後のステップ(To-Be)にマッピング
・既存の業務要件ドキュメントまたは他のプロセス ドキュメントを内容領域専門家から収集
・プロセスの業務プロセス定義書(PDD)を作成

■ ソリューション アーキテクト
・文書化された自動化後のステップ(To-Be)を検証
・プロジェクト マネージャーと連携し、開発及び単体テストに関連するシステムに適切なテスト データが読み込まれるようにする
・ビジネスアナリストと連携し、プロセス スコープ(既存のものか、新しく立ち上げるか)を最終決定する

■ プロダクト マネージャー
・ビジネスアナリストをサポートし、内容領域専門家の段階的な説明セッションを設定
・当初合意した作業範囲に変更がある場合は、変更リクエストを入力
・開発/テストに必要なシステム アクセスをリクエスト
・文書化された業務プロセス定義書(PDD)のサインオフ(承認・署名)を業務部門から取得

❸ソリューション設計
■ ビジネス アナリスト
ソリューション設計書(SDD)の自動化後のフロー(To-Be)が、プロセス分析段階で把握した業務要件と一致することを検証

■ ソリューション アーキテクト
・すべてのモジュールとコンポーネントの開発工程管理において、開発チームをリード
・自動化後のフロー(To-Be)とソリューション設計書(SDD)を作成

■ プロダクト マネージャー
・開発中に追加される可能性のある変更に関する予備契約のために、ソリューション設計書(SDD)のドラフト(原案・下書き)を業務部門と共有

❹開発および単体テスト
■ RPA開発者
・割り当てられたモジュールを作成
・作成されたモジュールの単体テストを実施、発生したバグを検証し修正
・コードが開発のベスト プラクティス(最善の方法)に沿っていることを確認
ソリューション アーキテクトは、定期的なメンタリングおよび学習プロセスへの関与を通じてRPA開発者をサポート

■ ソリューション アーキテクト
・開発工程計画の基づいてモジュールの開発完了を追跡し、開発者のフィードバックに従ってモジュールを編集/追加
・臨時のコードレビューを実施し、コード品質がコードレビュー規定で設定されたベスト プラクティスに沿っていることを確認
・ユーザー受入テスト(UAT)のテスト計画を作成
 計画にすべての「ハッピー パス」とビジネス例外ケースの詳しい説明を含める必要がある

■ プロダクト マネージャー
・ユーザー受入テスト(UAT)のための、内容領域専門家との時間を確保
・業務部門と連携し、ユーザー受け入れテストを実行するための十分なテストデータが関連システムに読み込まれるようにする

連携およびユーザー受入テスト(UAT)
■ RPA開発者
・必要に応じて、テスト結果ごとに修正版を提供
・プロセスのログを確定、デプロイ後のケアのために、顧客と標準プロセスを共有

■ ソリューション アーキテクト
・すべてのテストケースに対して、業務部門とユーザー受入テストを実施
・ユーザー受入テスト中に必要な変更ごとに最終的なコードレビューを実施

■ プロダクト マネージャー
・ユーザー受入テストが完了したら、業務部門からサインオフを取得

デプロイとハイパーケア
■ RPA開発者
・必要に応じて、合意済みのハイパーケア期間を通して修正版を提供
・ログを監視し、発生した例外ケースをレビュー(不具合を見つける作業)

■ ソリューション アーキテクト
・運用ハンドブック(開発仕様書(DSD))を完成
・継続的な改善/継続的な開発モデルを設定

■ プロダクト マネージャー
・デプロイ チェックリスト テンプレートに従って、必要なすべてのデプロイ前タスクの完了を確認
 デプロイ後のタスクをフォローアップし、時間通りに完了するようにする
・最終的なナレッジ トランスファー セッションとハンドオフを設定
・すべての成果物が完了し、サインオフされ、作業明細(SOW)に従って顧客に納品されたことを確認



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