ぬいぐるみに代弁してもらう夜
我が家には、愛すべきぬいぐるみ達がいる。
それはもう本当にかわいい人たちで、彼ら彼女らがいてくれると家がすこしにぎやかになる気がするし、イライラしたり高ぶったりした気持ちを優しく受け止めてくれる存在でもある。優しい気持ちというのは条件反射のように、自分でも知りきらない心の源泉から湧き出てくるもんだと実感する。
この子たちを迎えるきっかけは、婚約者である彼女だった。何年も連れ添っているテッドのぬいぐるみを可愛がる彼女の姿を、とても良いなと思えた。
いつだったか、キャメル色
