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一輪挿しの楽しさ

白椿を挿した時は蕾でしたが、1週間ほどの間に花が開きました。
この白椿が、我が家の庭に植えられたのは20年ほど前。
母が60代半ばの頃です。
当時、リウマチがひどくなり、一年ほど施設で療養し、出てきた時、それまで習っていた華道仲間からいただいた樹らしい。
30㎝ほどの苗木も、今では僕の背丈以上の高さになりました。
 
南高梅は、昨朝、挿した時は、
一つだけ花が咲いていたのに、
夜には他の蕾も開いたのです。
部屋を暖かくしていたこともあるのでしょう。

南高梅は、3年ほど前、お世話になっている先輩の庭師が、
得意先の庭で、ある程度、大きくなっていた南高梅を処分するように頼まれ、
我が家の庭に移植させていただいたもの。
ここ2年ほどは花は咲いても梅の実は生らないんだよなぁ。
僕の手入れが悪いんだろうなぁ。
 
花器の方はというと、
ガラスの一輪挿しは、神戸の街をパートナーと散歩していた際、ガラス専門店で彼女が購入してくれました。

もう一つは先述した母が療養していた頃、施設で手に入れた物です。
利用者の女性が病院に入られることになり、家具から小物まで施設内で処分することになり、利用者に持っていってほしいと声がかかり、
母は、この一輪挿しをいただいたらしい。

母の療養後、自宅に戻ってからは、15年以上、押し入れの中で眠っていましたが、
押し入れを母のトイレ用に改築するにあたり、見つけ、棚の上に飾るようになったのです。
淡い青竹色が好きなんだよなぁ。
 
こうして、あいもかわらず一輪差しを楽しんでいます。
花器に活けるほどのセンスと、そもそも庭や畑で花を育てていないからという理由が大きいんですけどね。
 
安八町の花でもある「スイセン」も、庭や畑など我が家の敷地内にたくさん自生しているので、よく蕾のまま挿しておき、開いていく日々を楽しんでいます。
しかも切っても長持ちするので仏花としても利用し、水は替えるものの3週間以上、同じ花。
そろそろ、ご先祖さまから叱られそうです。

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