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日本人のイメージと中国人のイメージ

イメージは一度持ってしまうと、なかなか拭い去れないことが怖い。
「日本の会社では睡眠を電車の中で取るように命じられている」と言う外国人の日本人イメージの逸話で笑っていた日本人たちが、「中国製だから不潔で粗悪品」と口を揃えておっしゃったことがありました。
 
「日本は電車の中で眠る人が多い」、「日本の会社は長時間労働」の考え方が合わさって作られた日本のイメージ。
「安いけど、すぐ壊れたメイド イン チャイナ商品の経験」、「衛生環境の悪い中国の工場の映像をネットやテレビで観た」から抱く中国のイメージ。
比べることではないかもしれないけれど、根本は同じなんだろうなぁ。
飲みの席の話で水を差すのも嫌だったので特に反論もしなかったけれど。
 
そしてもう一つ。
ある時、高校生向けの世界のロボット大会(だったと思います)の話になった際、
その場にいた中国人は大会に出場する人を「ヒーロー」のように話していたのですが、
日本人は「オタク」と呼んで嘲笑しました。
その国の未来の物創りの環境が現れているような気がしてならなかったことを記憶しています。
これまた、やはり飲みの席の話だったので僕は、「へぇ~」と聞きながしていたけれど。
 
こういったイメージの積み重ねが、もったいない未来を産むことがあります。
 
もちろん中国は巨大なので、粗悪品を産むこともあるでしょうが、
今やスマホにしろ、ドローンにしろ、世界を引っ張る分野の一国になっていることは否定できません。
 
公開中の中国の3DCGアニメ「ナタ転生」を観ながら、ふと、いろいろなことが頭を過りました。
ちなみに内容は中国の神話「封神演義」を元にした作品です。
あの迫力は映画館鑑賞がおススメ。
 
写真は成都の映画館。
ここでドラゴンボールの実写版を観たなぁ。
隣に座った若い中国人女性から「日本人ですか?」と声をかけられ、
「日本のアニメが大好きです」と言いながら、
彼女が手に持っていたマクドナルドの袋の中にあったフライドポテトをいただきました。
 
そういえば現在、成都の駅開発は日本人チームが活躍していて、地下構造も含め、どうやら渋谷のような駅になるのだとか。
報酬も含めた労働条件がよくなっている中国に優秀な日本人のエンジニアや研究者、クリエイターが流れているように感じることがあるんですよね。

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