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「らんまん」に1分ほど登場し、強烈な印象を残したおばあちゃん

朝の連続テレビ小説「らんまん」で、寿恵子が渋谷の物件を見ていました。
渋谷が宮益坂と道玄坂くらいにしか町並みがない農村地帯だった頃の話です。
農作業者向けの居酒屋店主から、
「ここは止めた方がいい」と言われ、
寿恵子が戸惑っていると店の奥から、
「お客さんかい?」
 とおにぎりを盆にのせておばあちゃんがやってきます。
「出てこなくていいから」
 息子らしき店主に言われ、
「えーー?」
 耳を突き出して聞き返します。
 
ほんの1分ほどの間に強烈な印象を残しました。
案の定、
「今の梅沢昌代さんだよね?」
 とネットで話題になるニュースを目にします。
「70歳とは思えない肌ツヤ」
 とまで書かれていました。
 
ニュースによれば、「あぐり」、「ゲゲゲの女房」、「おひさま」、「とと姉ちゃん」、「エール」など朝ドラの常連らしい。
NHKだと大河ドラマ「おんな城主直虎」では、直虎の乳母「たけ」と姪の「梅」と1人二役を演じ、
あまりに好評で、勇退して出なくなったと思ったら、
その後、今度は「松」という名前で再登場していました。
読売演劇大賞、紀伊国屋演劇賞など受賞歴が多い名女優。
僕が綴るのもおこがましいけれど。
公私共に30年以上、ホントにホントにお世話になり……と綴り始めると、さらに長くなるので、今日は渋谷の話だけ。
 
寿恵子が渋谷の物件を選んだら、
もう一度、梅沢さんが観られるのかなぁと、
今後の朝ドラの展開が、さらに楽しみになりました。
 
ちなみに朝ドラで描かれる明治時代の渋谷の町は、どんどん変わっていきます。
今の円山町あたりが花街の中心になり、その後、岐阜県出身の方々が形成していくホテル街へ、
渋谷駅前の東横百貨店と玉電ビルの屋上をつないでいた空中ケーブルカー、
北島三郎さんが流しをしていたのんべい横丁、
戦後、ガード下のピロシキ売りから始まったロシア料理の名店「ロゴスキー」、
全共闘が隠れるために利用していたこともある百軒店(ひゃっけんだな)の名曲喫茶「ライオン」など渋谷の歴史は面白い……と以前、取材して書かせてもらった際、あまりに強烈で憶えているだけなんですけどね。
 
そんな馴染み深い渋谷ですが、今は、上京する度に渋谷駅の乗り換えで迷うもんなぁ。

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