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ヤギと草木灰と焼き芋の関係

冬の間、ヤギの食事は、串カツ屋さんの廃棄キャベツ、庭師さんの剪定材、そしてJAの飼料のローテーションが基本。
ほぼ彼らの胃に収まりますが、剪定材の小枝は残します。
 
僕が在宅中は、彼らが食べ散らかした小枝を拾って、庭の穴に入れておきます。
12月、1月と約2ヶ月で、かなりの山になりました。
 
昨日は午前中、曇り、午後から雨予報。
こんな日は近所に洗濯物も外に出ていません。
しかも外は無風。
こんな日はチャンスです。
 
おやつを食べ、母のトイレを済ませると、
ワイヤレスの呼び出しボタンのスピーカーを庭に向けて設置し、
呼ばれたら、いつでも飛んでいけるようにしておきます。
 
庭に出て、山になった小枝の隙間に枯草を詰め込み、点火。
小枝で草木灰を作るのです。
アルカリ性の灰は田畑にまいて土に混ぜ込むことで、酸性土壌を中和してくれ、
苦土石灰をまくより、土が硬くなりにくいらしい。
また、じゃがいもを半分に切って植える際、切り口に灰をつけると腐りにくいことも近所の方から教えていただきました。
 
真っすぐに立ち上る煙を見上げながら、ぼーとっとし、
時折、山からはずれ、端の方に残った小枝を火の中にくべます。
と言っても小枝の山なので着火して15分程度で、あっという間に燃えてしまいますが、密かな冬の庭の楽しみ。
 
楽しみは続きます。
残った灰の余熱で焼き芋作り。
昨年の晩秋に収穫したさつまいもに濡れた新聞紙とアルミホイルでくるんで灰の中に放り込みます。
1時間ほどで、できあがり。
 
これが昨日の昼食の主食となりました。
母はアイスクリームを添えろとうるさく、やがて母子戦争になるのです。

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