ふらりと路面電車に乗る理由
富山市の朝の街をジョギングしてから朝食をと思っていたのですが、あいにくの雨。
先に朝食をいただき、富山市の風景を彩る路面電車に乗ることにしました。
旅先では、ふらりと乗ることが多い。
とりあえず来た電車に乗るといった感じ。
終点まで行って、また、同じ電車で帰ってこればいいのです。
海外では不安になって途中で降りてしまうこともあるけれど。
日本の場合、ロングシート(対面式)なので、席に座った場合は車内の人間観察から土地の空気を感じ、混んでいる時は窓が見える場所に立って窓越しに街の風景を楽しむといったところでしょうか。
昨日は、富山駅前に停まっていた路面電車に飛び乗ります。
車内は学生であふれていました。
ちょうど通学時間と重なっていたようです。
僕の立った前の席だけ鞄を膝の上に置いたサラリーマン風の男性が座り、残りの席は全て女子高生が座っていました。
テストがあるのか英単語の本、古語の本を広げて暗記している学生が多く、3人のグループはスマホに夢中です。
三つほど進んだところで目の前の男性が降りたので席に座ります。
すると車内は僕以外、ほぼ女子高生になってしまいました。
といっても東京のようにすし詰め状態ではなく、対面の席が見えるくらい。
女子高生たちにリボンタイプとネクタイを締めている二種類の制服があることに気づきます。
この路線上に二つの女子高があるのでしょう。
と思っているとリボンタイプ(逆だったかな)の女子高生たちが一気に降りていきます。
再び電車が出発すると、並んでいる同じ制服の女子高生の中に一人だけ違う制服の子が眠っていました。
耳にイヤホンをしたまま。
乗り過ごしたようです。
「どうしよう。起こそうか、いや、おじさんが女子高生に声をかけるのもなぁ。
まぁ、寝過ごしもいい経験だからそのままでいいんじゃないか、でもなぁ」
頭の中で自問自答を繰り返していると、彼女が目を覚まし、
周囲と窓の風景で乗り過ごしたことに気づきます。
幸い一駅だけ。
しかも路面電車は一駅が短いので大きな遅れにはならないでしょう。
その駅では、もう一つの女子高生たちも降りていき、残ったのは僕一人になってしまいました。
その次が富山南駅終点だったんですけどね。
帰りは富山の通勤ラッシュの車内を楽しませていただきました。
さて、写真は富山地鉄ホテルの朝食ブッフェ。
朝から日本酒が飲みたくなる料理が多いんだよなぁ。
車移動なので飲まないけどね。
そして、このホテルは奥の窓が見える席に座ると映画「RAILWAYS」の舞台にもなった富山地方鉄道の駅の発着を観ながら食べられます。
遠くからホテルの入った駅に向かってくる電車がいいんですよね。
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