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ナポレオンの恋

高校時代、世界史のテストが学年最下位だった僕でも、「ナポレオン」の名前くらいは存じ上げております。
と言っても3時間睡眠の人として。
 
でも、近年の研究で実は3時間ではなく、7時間ほど寝ていた説があります。
ストレス、てんかん(持病)で3時間しか眠れなかった日があったというだけなのだとか。
公開中のリドリースコット監督の映画「ナポレオン」でも、睡眠に関しては出てきません。
 
母と同じ年齢86歳の巨匠が約300億円もかけて撮影した大作は映画館のスクリーンで観ると迫力があります。
 
圧倒的に基礎知識が足りない僕は、
「アウステルリッツ(オーストリア・ロシア連合軍との戦争で凍った湖での戦いが「伝説」として残っています)」、
「ワーテルロー(イギリス・オランダ連合軍との戦いでナポレオン最後の戦い」など
38戦35勝の生涯戦績、
2度の島流しなど、
51年の濃い人生を時系列で学んでいきました。
 
そして、創作が入っているとはいえ、彼が愛した破天荒な貴族女性「ジョゼフィーヌ」との恋愛、
彼女との間に子どもができなかったことによる離婚、
その後も、一生、愛し続ける人間としてのナポレオンも描かれています。
 
ナポレオンの祖国「フランス」では酷評らしい。
ナポレオンが英語で話し(今の世界的な映画ビジネス上、仕方がないのでしょう)、
フランスで歴史上偉大な英雄として未だにトップにあがる「ナポレオン」が恋愛面において滑稽に描かれ(映画では、やはり英雄として人気のある「ジャンヌ・ダルク」の処刑シーンから始まります)、
アウステルリッツの伝説が本当のように描かれている(中国が日本の歴史を題材に、ねじまげて描いた映画を製作した感じかなぁ)など、
フランス人がツッコミたくなるところを挙げればキリがありません。
 
長々と綴りましたが、ラストで静かに映し出される彼が率いた戦いで亡くなった兵士の数が心に残っています。
今だからこそ。
 
フランス訪問時の写真が1枚もないので、
今日は京都のカフェバーと本屋が一緒になっている店の写真で。
書棚に並べられた僕の拙著の間に、なぜか「フランス料理の歴史」が入っていたんですよね。

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