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吹奏楽と地域移行

西アフリカに滞在していた際、ある店に置かれていたギターを客がぽろりと弾き始め、違う客がジャンベ(アフリカの太鼓)を叩き始め、即興の演奏が始まったことがあります。

互いに言葉で会話できなくても一緒にできる音楽の力を知りました。

僕は、ビールを傾けながら、学生時代、楽器をやっていたら参加できたのになぁと羨望の眼差しを向けていました。
結局、滞在中、ジャンベを教わっていたっけ。
 
あの旅以来、ライブやコンサートに行くと、今から始めるならどの楽器がいいかなぁと考えることがあります。
オーケストラや吹奏楽団の演奏を観ていると特に。
昨日もTSS(ウインドアンサンブル垂井)の楽団の演奏会を聞きながら、考えていました。
 
TSSは40年以上前、垂井町にある中学校の吹奏楽部OBが立ち上げたアマチュア吹奏楽団。
友人の娘さんが参加しているのでチケットを譲っていただき拝見する機会を得たのです。
かなり激しい雨にも関わらず、垂井町文化会館は、8割近く埋まっていたのではないでしょうか。
生の音に触れられる機会が戻ってきたことを感じます。
 
「輝きの海へ」など吹奏楽団らしい曲だけではなく、
時代劇のメドレーからMrs.GREEN APPLEの「ダンスホール」など、僕でも耳馴染みのある曲まで、約1時間半、幅広く楽しませていただきました。
観客としてはもちろんだけど、約40名の楽団の演者たちも楽しそうでいいんですよね。
もし、僕が学生時代、吹奏楽部に所属していたら、すぐに入団希望を出していただろうなぁと眺めていました。
 
いろいろな課題を抱えている部活の地域移行で、指導者が見つからない一つが吹奏楽部という話を耳にします。
一つの楽器を演奏することができても、吹奏楽全般を指導者として引き受けるとなると、それぞれの楽器を聴き分けての指導は至難の業。
その人材を見つけることが難しいことは、素人の僕でも想像はつきます。
 
こういったアマチュア吹奏楽団と学校との交流機会を増やし、模索していくのも選択肢の一つなんだろうなぁとアンコールの「ジャンボリミッキー」を聴きながら考えを巡らせていました。
「もう、やっているよ!」、「そんな簡単じゃないって!」など言われそうだけれど。

バンドネオンもいいんだよなぁ。
吹奏楽団には入れないだろうけど。

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