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修行はいらない?二極化の時代?

かなり前の話ですが、ツィッター(現X)上で、
「寿司職人」になるため、「飯炊き3年、握り8年」の修行が必要か、
センスがあれば、料理学校に数カ月も通うだけでも店を出せるか話題になったことがあります。
 
週末行われた「地紅茶サミットin岐阜」で、ふと思い出しました。
先に地紅茶サミットの説明から。
静かなブームと言われる日本各地で生産された紅茶のイベントです。
地酒の紅茶版のようなイメージでしょうか。
無料で参加でき、試飲もできますが、
2000円のチケットを購入すると、会場内のすべてのブースで試飲ができ、もちろん購入もできるという仕組みです。
 
昔は赤道直下で作られるイメージの茶葉が、新潟で生産者が現れて業界では驚きだったのに、近年の温暖化で、今では東北でも作られるようになったらしい。
 
戦前、国の政策として紅茶を作り、世界で輸出量1位だった頃、
中心で作っていたのが九州だったこともあり、
熊本、宮崎、長崎、佐賀などからも老舗店が参加されていました。
ちなみに来年の紅茶サミットは、長崎県は対馬で行われることが決まっています。
 
各ブースに会社名がかかっている中、個人名の札「服部嗣人」がかかるブースがあり、
中にご本人が立って、お茶の説明をしながら、注いでくださいました。

彼は修行することなく、独学で茶栽培、茶生産を学んで、いきなり茶農家になり、しかもクオリティが高いことで話題になっているらしい。
インドや中国のWEBサイトや動画サイトなども翻訳して勉強したのだとか。
彼の話をうかがっていると、人によっては修行はいらない(国内外、時折、勉強には出掛けていくようですが…)かもしれないなぁと思います。
 
「これは、うちではできません」
一緒に周りながら、試飲していた静岡のお茶会社の社長さんがポツリとおっしゃいながら、茶葉を購入されていました。
手摘み、つまり手で丁寧に摘んだ茶葉は、柔らかい味がするのだとか。
 
個人が徹底的に追求して、こだわって作って、固定客をつかんでいく、
機械の大量生産で徹底的にコストを抑えて、大きなビジネスに育てていく、
どの世界もそうだけれど、紅茶の世界も二極化していくようです。

周っている途中、急に雨が降ってきた後、からりと晴れ、虹が出ました。

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