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鈴木先輩の夜

 高校の先輩で俳優の「鈴木歩己」さんが出演する朗読劇「青々とした日に」@座・高円寺。
1980年韓国の軍事政権に対する民主化要求「光州事件」を元にした物語で、韓国で権威のある受賞作品らしい。

台本を持つ俳優が舞台に立ち、
声による劇的演出が特徴の朗読劇に馴染みがなく、
正直、途中、寝るかもなぁと不安だったのですが、予想以上の面白さに感動し、泣きました。

鈴木先輩は、この作品を演じるに当たり、実際に光州を訪れた旅話を昨年、飲んだ際にうかがい、
観劇後、さらに聞きたいこと山ほどだったのですが、コロナ禍。
本番は、まだまだ続くのでお礼メールを送って早々に劇場を後にしました。

「鈴木」繋がりで、高円寺在住の写真家の鈴木賢一さんを想い出し、
想い出した経緯も正直にメールすると、
「いいよ。10分で行けるから。
焼き鳥屋「一徳」で」
 と僕の在留外国人を巡る旅の拙著でも綴った店で待ち合わせ。
当時、名物スウェーデン人が働いていて、いろいろな話を聞かせてもらいました。
この店も鈴木さんに紹介していただいたのです……と思ったら、お休み。

そこで鈴木さん常連の別の店へ。
すると、店主のお父さまの生家が光州近くで、当時、オーナーも光州に行っていたことをうかがい、
新羅と百済から続く韓国の歴史と大統領の関係性、
光州事件の背景にもつながる話を教えていただき、
さらに舞台を噛みしめる時間となりました。

さて、建築写真家として知られる鈴木さんは、
様々な人の靴を探る連載などでお世話になったり、
演劇雑誌でマレーシアの演劇探訪などお世話になっています。

あいかわらず本業の建築写真の依頼が殺到していて、
最近はジブリパークの撮影で名古屋に通う日々のようです。

さて、鈴木さん、あっ、俳優の鈴木先輩の舞台は日曜日まで続きます。
そして、今、下北沢のシモキタ・エキマエシネマで上演中の映画「ミドリムシの姫」にも出演されています。

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