今年一回目の分蜂
養蜂場所の畑の土を耕しに行くと、巣箱の出入口にニホンミツバチがびっしり張り付いていました。
そして巣箱の日除け小屋の周囲はニホンミツバチが飛びまくっています。
教わった「時騒ぎ」と呼ばれるミツバチの飛行訓練なのでしょう。
その光景を見ながら、近くを流れる川からバケツで水を汲み、
今月頭に植えたリンゴの樹(おかげさまで三本とも無事、芽が出てきたので移植成功です)に水をやります。
すると1本の樹の枝にぶら下げた板の上に何匹かのミツバチが興味深そうに止まってモジモジしていました。
「巣箱からの距離と、この樹木の枝ぶりの高さが、よさそうなんですよね」
先日、ミツバチ師匠が、そう言って設置した「分蜂」用の板です。
「分蜂」とは、春から夏にかけ蜂群が分かれること。
元の箱に新女王を残し、旧女王と数匹の雄蜂と大量の働き蜂が飛び出ち、近くの木などに一時集合します。
これを(分蜂)蜂球と呼ぶらしい。
師匠は、その一時集合場所のための板を設置したのです。
「板に何匹か蜂がついています。
夕方、再度、様子を見に来ます」
とグループLINEに送りました。
こうして夕方に向かうと板の下に蜂球ができているではありませんか。
師匠のカンは大当たり。
グループLINEに写真を送ると、ミツバチ先輩が伺いますとうれしい返信。
初心者の僕一人では、分蜂を新しい巣箱に移動させることは難しい。
メッセージを呼んだ近所の農業先輩も駆けつけてくださり、
農業の雑談をしながらミツバチ先輩を待ちます。
ミツバチ先輩が分蜂(写真の塊は中に何もなく、蜂だけの集団)を網ですくい、
それを新しい箱(といっても以前、使用した箱。師匠によるとニホンミツバチは中古物件を好むらしい)に入れ、アシスタントの僕が蓋をして、ゆっくり、ひっくり返します。
箱の下に割りばしを挟んで、ミツバチが出入りできるようにしておくと、
箱に入れることができなかったらミツバチが先に箱の中に入っている女王のフェロモンに誘われ、行列をなして、どんどん吸い込まれていくのです。
外で誘導するミツバチもいて、何とも愛らしい。
新しい箱は、農業先輩の柿の木畑の下へ。
近所の方にもご挨拶にうかがい、
まだまだ気は抜けないけれど、とりあえず今年一つ目の分蜂作業は無事、終了しました。
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