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その投票用紙は有効か無効か

 「がんばれ!」と書かれている投票用紙を見たことがあります。
これは、立候補者の名前が正確に記載されていても他事記載となって無効。
昨日、有権者と投票用紙記載の話になりました。
 
開票立会人を二度体験したことがあります。
体育館に投票箱が集められ、机の上にひっくり返し、空箱になった状態を確認するところから。
 
仕分けして、100枚ずつ束ねられた投票用紙が運ばれ、
ペラペラめくりながらチェックし、印鑑を押して流れていきます。
このあたりは、筆跡が違うだけで候補者の名前が記載された紙ばかり。
 
最後の方になってくると、無効か有効かの判断が「必要な」投票用紙が運ばれてきます。
「必要な」というより「必要だった」の方が正確でしょうか。
立会人のところには、既に有効か無効かの判断が終わった投票用紙が運ばれてくるので、異議がなければ印鑑を押します。
 
漢字の立候補者がすべてひらがなの名前で記載れている場合は文句なしに有効。
「渡辺」が「渡部」になっていて漢字の一文字が間違っていても、
「辺」と「部」が間違っているんだろうなぁとわかれば、有効。
 
たとえば「鈴木」と苗字だけが綴られていた場合はどうか。
候補者に「鈴木」が1名しかいなければ有効、
「鈴木」が2名いれば、0.5票ずつになります。
時々、票数が小数点以下になっているのは、そういった場合が多い。
 
その時、聞いた話で興味深かった例が二つありました。
一つは、間違った名前を記載していて、それが有名な芸能人の名前だった場合は無効の可能性が高いらしい。
 
もう一つは、ふざけて、子ども時代や飲み屋で呼ばれているあだ名で書いちゃう場合。
無効の可能性が高いですが、通称と認められていれば有効の可能性もあり、
立候補者は届け出を提出する際、あらかじめ通称使用の届出をしてあれば有効です。
 
そういえば、4年ほど前、立候補書類に「イシコ」の通常使用届出を出すかどうか迷ったなぁ。
結局、出さなかったような気がします。

明日は選挙。
期日前投票も含め、是非、皆さまの声と意志を届けてほしいと願っています。

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