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やこちんという女性

来日中の「ストンプ」。
約30年続いたオフブロードウェイの劇場の幕が閉じたのは今年1月。

世界最高峰のリズムを誇るパーカッショングループに日本人パフォーマーが選ばれ、話題になったのは20年ほど前になるでしょうか。
しかもセンター。

「にぃやん、受かったよ。
人生って楽しいね〜」
 と「宮本やこ」さん(と綴るのは気持ち悪いので、以降は、いつもの呼び方「やこちん」で)からメールが届いた時は信じられませんでした。

僕は、90年代、ストンプの初めての日本公演を拝見し、
聞いたことのないリズムと観たことのないパフォーマンスに衝撃を受け、
日本人がその中に入ることなんて想像さえつかなかったのです。

ニューヨークという世界最高峰のエンターテイメントの世界では、すぐ交代させられてしまう厳しい環境の中で、
長い間、センターに立ち続けた彼女は、「オフブロードウェイのイチロー」と呼ぶ方さえいました。

20代でアメリカンドリームを駆け上がり、
彼女の半生を元にしたハリウッド映画まででき、
今は「鼓舞」代表として、また、世界中の作品の振付師や作曲家として飛び回る彼女ですが、
出会った時から持っている「自由」と「幸せ」の基準は今も全く変わっていません。
僕を叱るところも。

変わったのは赤髪が黒髪になったことくらいかな。
後は食事。
以前は、チョコレートしか食べませんでした。
冗談ではなくホントに。

それが、今では、
「にぃやん、和食が食べたい」
 と言うようになりました。
昨日は、モロッコ&チュニジア料理だったけれど。
しかもクスクスを撮り忘れ、最後のデザートで。

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