見出し画像

世界一優しい安八百梅園

開園から約23年。
決して古い梅園ではありません。
それでも毎年、ニュース媒体に取り上げられ、
今では「じゃらん」など旅行サイトでも全国の梅の名所としてランクインするようになるなど、年々、有名になっていく「安八百梅園」。
 
今年は「梅まつり」が中止。
当然、売店もないので梅を見ながらぜんざいを食べる時間がないのは残念です。

6年ほど前から参加させていただいている観光ボランティアの活動も今年は、ありません。
期間中2日くらいしかお手伝いできていませんが、それでも年々、お客さんが増えていることを実感しています。
外国人の姿も見かけるようになりました。
 
バスガイドさんに、パンフレットをお渡しした際、
「これだけ間近で梅が楽しめる梅園はありませんよ」
 と感心されていたこともあれば、
車椅子を借りにいらっしゃった高齢者夫婦を駐車場までお送りした際には、
「ここの梅園は平地だからありがたいよ」
 車椅子を押しながら旦那さまが、おっしゃったこともあるなど、
毎年、忘れられない言葉をいただいてきました。
 
一時期、安八百梅園は日本で梅の種類が2位、今は4位に下がったらしいなどと一喜一憂していたけれど、
お客さんの声を聞いていると数字じゃないところで人気が出ている気がします。
 
安八百梅園ができた物語も好きなんですよね。
ここには下水処理場も一緒に建っています。
嫌われがちな施設に人が集うように周囲に梅を植えることにすると、
町内外の方から多くの梅の木が寄付されたらしい。

優しさが詰まっている梅園なのです。
 
昨日、母を連れて行き、早咲きの梅を楽しんできました。
安八百梅園は世界一優しい梅園を目指せるんじゃないのかなぁ……
シャッターを押しながら、そう思った次第です。
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?