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本を売る仕事も様々

電車内で新聞を読む人を見かけなくなり、そりゃ、本も売れないよなぁと思って久しい。
しかし、先日、東京滞在中の電車内で文庫本を読む若者をチラホラ見かけ、
レコードが売れる現象(昨年、アメリカのレコード売上がCDを上回ったニュースがあり、日本は、ここ10年で売り上げは10倍以上)なのかなぁと少し期待してしまいました。
あいかわらず僕の自著本は電子書籍分の印税しか入ってこないけどね。
 
出版業界の売上は、ここ15年で、当時の総売上の半分とは言わないけれど4割減。
唯一、児童書だけが伸びているそうです。
 
古本市場は、どうなのだろう。
調べてみると、こちらも緩やかに縮小傾向らしい。
 
一方で、インテリアとしての本、骨董品としての本という世界もあり、
古書店を営む友人は、近年、こちらの世界で、よく名前を耳にします。
本を飾るアパレルショップや雑貨店から、ブックホテルまでいろいろ。
レコードジャケットを飾る感じなのでしょうか。
 
また、珍しい本や初版本などコレクター向けの骨董品としての本の世界もあります。
IT社長の友人から、それを扱う企画相談を受け、古書店を営む友人を紹介し、
彼が年に一度、アメリカのブックフェアや古本屋に買い付けに行った話を聞き、
一冊数十万の本など価格を聞き、「ひーー!」と倒れそうになりました。
そうえいば、骨董品本の書評を依頼されて書いたなぁ。
あれ?
どうなったんだっけ?
頓挫したのか……
まぁ、そういうこともあります。
 
ドキュメンタリー映画「ブックセラーズ」を拝見しながら、ふと思い出しました。
世界最大のニューヨークブックフェアで、本を探し、本を売る人たちのお話。
 
一冊数十万どころか、数百万円の本から6億円のグーテンベルク聖書の話まで出てきます。
レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿なんて37億円。
投機目的で買われる方も多いらしい。
僕のデビュー作も……そんなわけないか。
今、ネットで見たら、デビュー作「世界一周ひとりメシ」の古書は1円でした。
とほほ。
 
写真はカトマンズ(ネパール)の本屋。
滞在先の雑誌を一冊選んで買う時間が好きです。

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