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地球部屋

教室を想像してください。
今から、ここで1年間過ごしていただきます。
電気、水道などのインフラは使えません、
外から密閉するので空気も作ってくださいなどのルールを出し、教室のレイアウトを考えてもらう「地球部屋」。

20年ほど前、ホワイトマンで環境省(中心になったのは地球温暖化防止活動推進センター)と創った学校向けの環境講座集の中の一つ。
埼玉の高校教員の授業が元になり、監修もしていただきました。

「地球部屋」だけは今も講演やワークショップで使わせていただくことがあります。
受講してくださる方々は進めていくうちに部屋の中で地球を創っていることに気づき、いかに難しいかを知るのが目的。

しかし、このところ、「地球部屋」が、教室を体育館に変え、
防災学習に使えるのではと相談を受けることがあります。
現在、公開中の韓国映画「コンクリート☀︎ユートピア」を拝見した際も、ふと「地球部屋」に繋がる部分を感じたところ。
映画では被災以降の人間の心の変遷が中心に描かれますが、90年代、「地球部屋」の巨大化版をアメリカのアリゾナで実践した「バイオスフィア2」の中止原因の一つは人間の心の変遷だったので。

「バイオスフィア2」は、宇宙空間で人間が生活するための実験だったのですが、100年予定が2年で中止されました。

宇宙と言えば、
昨日、拝見したドキュメンタリー映画「僕が宇宙に行った理由」。
実業家の前澤友作氏が宇宙に行くと決めてから実現する2021年まで追いかけた作品です。

莫大なお金さえ払えば民間人でも気軽に宇宙に行けると思ったら大間違いでした。
厳しいメディカルチェック、
過酷なトレーニングや試験など、
数々の壁を乗り越えないといけないのです。

前澤氏の同乗者は、
親知らずはじめ5本の歯を抜き、
バックアップクルー(もし、乗れなくなった時の要員)でさえも副鼻腔炎の治療だけではなく、鼻腔内を広げる手術までするのですから、
半端な気持ちでは参加できないことを改めて知ります。

宇宙ステーションに滞在中の12日間、「(宇宙に行って)変わったことは何ですか?」
メディアから何度も同じ質問を受け、うんざりしていた彼が戻ってから2ヶ月後のコメントが印象に残りました。

さて、本日は「ぎふ地球環境塾」。
ここ3年は日本トイレ研究所代表の加藤さんが来岐し、防災視点でトイレの講演をしてくださり、
その後に「地球部屋」の授業をさせていただいています。
加藤さんがトイレの話をしてくださった後の「地球部屋」は、ものすごくやりやすい。
問題は僕は余談が多く、時間が足りなくなること。
気をつけます……とコーヒーを飲みながら綴っていたら、幼馴染のサバイバー(カヤックでニュージーランドを一周した冒険家、アジアで優勝経験を持つ格闘家など様々な顔を持っています)吉田くんが声をかけてくれました。
これから犬ぞりの練習に出かけるらしい。
やはり、話題は震災の話になりました。
彼の自宅は現在、コンポストトイレを導入しているのだとか。

写真は僕が大好きな写真集。
最近、ライフワークの一つ世界のトイレを撮れていないなぁ。

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