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ほったらかし農法もここまでくるとねぇ……

育っている野菜たちに謝りながら、
畑の雑草を草刈機で刈り、
野菜を植えてある周囲だけは手で抜いて、いつものごとく雑草を敷き詰めていました。

3年目になる家庭菜園は、ほったらかし度が加速しています。
雑草の中で、かろうじて皆さま生きていらっしゃいました。
 
現在、畑に残っているのは、ナス、ピーマン、シシトウ、セロリ、サツマイモ、ネギ、サトイモといったところ。
収穫済みのじゃがいもは化学肥料を与えたけれど、他は、いっさい与えていません。

肥料の替わりというより、
僕は水やりも、ほとんどしないので、少しでも土からの水分蒸発を防ぐために、
抜いた雑草を苗の周囲に敷き詰め、
後は土の力だけで育っていただいています。
まるで意識的にやっているように綴っているけれど、
要はほったらかしているだけ。
「ほったらかし農法」とでも言った方がいいんだろうなぁ。
当然、育ちは悪いし、収穫量も極端に悪いけれど、手をかけた分と考えれば文句も言えません。
 
「今年は養蜂を始めたことで意識がニホンミツバチに向いているんだろうなぁ。ごめんねぇ」
 草を刈りながら畑に謝り、
「去年の今頃は、ここにオクラが植えてあったなぁ。せっかくいい土壌になりつつあったのにねぇ。悪かったねぇ」
 長靴で地面を蹴って土の状態を確かめ、
「あちゃ~、倒れているじゃないか。しかも実がついているじゃないですか?スミマセン」
 と草むらの中で倒れているナスの木を起こします。
 
ピーマンやシシトウなんて、実をたくさんつけたまま倒れ、
緑色を超えて、赤色に熟していました。
これまた支え棒を指し直して起こし、改めて紐で結びながら、謝ります。
「でも、この赤キレイだねぇ」
 と声をかけながら、いくつかもぎって家に持ち帰りました。
赤いピーマンは緑のピーマンより苦みが薄く、しかも食べられるんですよ。
何だか言い訳を綴っているような気になってきました。

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