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あぁ、不覚

不覚でした。
何もなければ、たいてい21時には寝ます。
0時のキックオフに合わせてスマホのタイマーをかけたのですが、「アラーム」ではなく、「再生停止」に設定されていました。
音楽を聴きながら眠る時の状態になっていたのです。
 
よって、時間になってもアラーム音は鳴らず、ふと目覚めて時計を見ると2時ではありませんか。
母のおむつ交換の時間も過ぎていました。
きっと、試合は終わっているだろうし、インタビューがあるくらいなら、ハイライトで朝、観ればいいやと、再び布団に入ってしまいました。
しかし、この時、テレビをつけていれば延長戦からの攻防は観られたのです。
 
朝、「歴史に残る名勝負」のニュースに愕然とし、
歓喜に沸くブエノスアイレスの様子を見ながら、滞在中のことを思い出しました。
 
アルゼンチンもブラジル同様サッカー熱が激しい。
滞在中、通訳としてお世話になっていた在住の日本人コーディネーターと、よくつるんでいて、
スポーツバーでアルゼンチン代表試合を見に行ったこともあれば、
ブエノスアイレス内のスタジアムへ国内リーグ戦を観に行ったこともありました。
彼女の友人の日本人がアルゼンチンの国内リーグのサッカー選手として活躍されていたのです。
 
試合前からフーリガン対策なのか、スタジアム周辺には装甲車やバリケードなどがあり、物々しい雰囲気が漂っていました。
試合中、スペイン語がわからない僕でも、ヤジの応酬の激しさはわかります。
「何て言っているんですか?」
「日本で言えば、「お前のかあちゃん、でべそ~」的な感じでしょうか。親に対するリスペクトは大きいですから、最大級の侮辱になるんです。
こっちのヤジは……私の口からは言えません」
 と彼女は苦笑いしていたなぁ。
 
そして、この時、日本人選手は、サッカーができる環境を求め、ヨーロッパや南米だけではなく、タイやカンボジアなど東南アジアからアフリカまで世界中に散らばって奮闘している話もうかがいました。
世界中に自分の人生を切り開く日本人たちが溢れているんだなぁと改めて実感したのです。
 
写真は、昨日、アルゼンチンの国旗を、みんなで広げて揺らす様子を見ていて思い出した光景。
こちらはブエノスアイレスのデモだけどね。

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