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波平さんの年齢とテレビ視聴率

サザエさんに登場する波平さんは54歳、舟さんは52歳。
僕は今年、舟さんの歳。

昨晩、学生時代の後輩が教えくれ、愕然としました。
 
なんでそんな話になったのか。
彼は現在、某テレビ局の編成部長で、簡単に言うと局全体の番組構成を作るところ。
 
営業部が集めてくるお金を各番組に振り分け、
キー局の放送や再放送の購入などバランスを取りながら、
どれくらい自社制作の番組を作るのかを判断して、プロデューサーに指示を出し、
クライアントのCMスポットをどこに入れるかなどを考えていく仕事らしい。
 
当然、視聴率の問題が出てきます。
昔は購買層の中に50歳以上は入っておらず、50歳も80歳も同じカテゴリーだったらしい。
昭和の50代は浪平さんや舟さんのイメージだったのでしょう。
 
しかし、世の中は変わりました。
アクティヴシニアと呼ばれる人が増え、
今はもう一つ60代のところで区分けができたのだとか。
 
波平さん、舟さんの話から、もやもやしていたテレビの視聴率についても教えてもらいました。
以前は、一世帯ごとの数字で、一人暮らしが1人で見ていても、4人家族が見ていても同じ「1」だったわけです。
でも、これって「おかしいよね?」と僕でも首をひねります。
 
昨日、彼が出してくれた例で言えば、
「世界の果てまでイッテQ!」と「ポツンと一軒家」。
視聴率で見ると「ポツンと一軒家」の方がいいのですが、一人暮らしが見る率が高く、
逆に「世界の果てまでイッテQ!」はファミリー層が見る番組らしい。
人数だけで考えたら、「世界の果てまでイッテQ!」の方が高くなる可能性があります。
そこで登場したのが、世帯視聴率ではなく個人視聴率。
視聴率を調べるビデオリサーチ社は来月から、この計測ができる体制になるのだとか。
 
しかし、既にインターネット配信では年齢層どころか、どんな人がCMを見て購入したかまでわかる時代。
「営業部は、テレビの視聴率を持って、クライアントに行くのが厳しいって嘆いていますよ。
テレビは殿様商売で来ちゃったんですよね」
 
昨年、遂にインターネット広告費がテレビ広告費を上回ったらしい。
テレビ業界も過渡期を迎えているらしい。
昭和の波平さん、舟さんだったら、こんなこと考えなくて済んだんでしょうね。

そうそう、昨晩の柳橋中央市場近くの寿司屋、美味しかったです。
ジンにガリを入れて呑むスタイルも気に入りました。

 

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