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やるか?やらないか?迷った時に

新しい案件が舞い込んだ時、この歳になると様々な体験を思い出すことが多い。
立ち上げる、もしくは作り上げるまでの面倒具合、勢いで立ち上げることはできても継続の大変具合など、嫌なことも頭を過ります。

「やりたい?やりたくない?」を自問自答することもあります。
「やりたくない」と思ったことでも、ギャラ、つまりお金につられて手を出し、やり始めたら、どんどん楽しくなって、結局、10年近く続け、全都道府県周ってしまった子どもショーのような場合もあるので厄介なんだよなぁ。
 かと思えば、「やりたい」と思ったことでも、やり方がわからなくて、かなり遠回りして、ようやく実現した旅行作家デビューといった場合もあります。
 
こんな人生を送っていると、
「なんでもいいから まずやってみる。それだけなんだよ」
 と岡本太郎さんの言葉を思い出して始めることも。
 
愛知県美術館で開催中の岡本太郎展。
よく知っているはずの作家なのですが、伺ってみると全く知らないことを知りました。
子どもの頃、「芸術は爆発だ!」などのテレビCMでよく見かけ、
井の頭線渋谷駅からJRや営団地下鉄に乗換の際、メキシコで発見された「明日の神話」の横をよく通っていたので錯覚したのでしょう。

少なくとも彼の作品を時系列で、まとめて拝見したことはありません。
 
フランスに住んでいたことも戦争体験もしていることは何となく知っていたけれど、
フランスに10年間、30歳という高齢で中国に出兵して3年間と、どちらも、かなり長い期間だったことを今回、知り、
絵画や彫刻まではともかく、時計台、こいのぼり、振袖、お寺の鐘まで創り、どの作品にも彼の世界観が詰め込まれ、彼のテンションが、こちらにまで乗り移るようで、ワクワクしてきます。
 
ある作品のミニチュアの前で立ち止まりました。
昔、公演でお世話になった青山円形劇場の前に建っていた作品です。
 
20年ほど前、劇場をプラネタリウムにして、全公演違う演目のショーをやりたいとの思いで、様々な方から「無理」と散々、言われながら、
「なんでもいいから まずやってみる」と強引に推し進め、
終わってみたら借金が一千万円残っていたなんてこともありました。
5年ほどかけて借金返済している間、この作品の前を通ると恨めしそうに眺めていたっけ。

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