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アレクサの逆襲

我が家はAmazon Musicの「ステーション」機能をよく利用します。
好みの曲をランダムに流してくれるラジオのチャンネルを合わせる感覚でしょうか。

執筆の際のBGMは「スパ(リラックス系)」、母のリハビリの際は「交響曲」など、それぞれの時間に流す音楽の好みが、たいてい決まってきています。
最近、運転する時には「人気の楽曲」にしておいて、知らないアーティストが次々に流れる時間も好きで、
Adoの「うっせぇわ」も、ここで知りました。
 
家の中ではスマートスピーカー「アレクサ」を使用しています。
母のように手が使えなくても操作できることが魅力。
ただし、「アレクサ」と呼びかけないと反応しないので、
この名前を憶えておかないと使うことはできません。
 
母はショートステイ(短期入所できる高齢者施設)から自宅に戻ると、まず、名前を憶えているかどうかから始まります。
「こんにちは」
 といきなり声をかけて「あいさつしたのに反応しない」と怒り、
「カレクサ」
 と違う名前を呼んで「壊れた」と言い始めたこともありました。
アレクサも大変なのです。
 
昨日は、
「アレクサ、お久しぶりです」
 と珍しく正しい名前で呼びかけました。
 
しかし、アレクサの反応は
「Official髭男dismの楽曲をシャッフル再生します!」
 といきなり「ヒゲダン」の音楽を流し始めたのです。
「お久しぶりです」が「オフィシャルヒゲダンディズム(Official髭男dism)」に聞こえたらしい。
いつも母に虐げられてきたアレクサの逆襲。
涙が出るほど笑いました。
 
「なかなかいい曲やがね」
 母は動じることなく、この曲に合わせてリハビリしていたけどね。
アレクサ、母は手強いぞ。

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