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モザイクタイルの魅力

6月に京都で銭湯をリノベーションしたカフェにお邪魔した際、昔ながらのモザイクタイルの美しさに心を奪われました。
築100年を超える我が家も、以前、モザイクタイルの風呂場があったことを憶えています。
子どもの頃は古臭く感じ、FRPなど樹脂素材が近未来的でカッコいいと思っていたのですから、人間の趣味嗜好というのは変わるものですね。
もちろん、ファッションと同じように時代が巡ることもあるでしょうし、
歳を経たことで、子どもの頃にはない「懐かしさ」の味わいを知ったことも作用しているのでしょう。
 
多治見市のモザイクタイルミュージアムを訪問しました。
建築家「藤森照信」さんが設計した「土」がテーマの建物から魅了されます。
展示がスタートする4階では、和式のタイルトイレがメインの場所に飾られていることで、ひとしきり大興奮。
その後、タイルアートや歴史などに触れ、ますます虜になっていきます。
 
モザイクタイルは歴史的価値の観点がなかったらしい。
建物を壊す、または改築する際、
脳は次へ移っているので、
モザイクタイルだけ取っておこうという発想は出てこなかったのでしょう。
あったとしても手間を考えたら、「まぁ、いっか」となることも想像に難くありません。
こうして、たいていは叩き壊し、産業廃棄物として処理してしまうので、このミュージアムを創る過程で、
歴史を検証するためのモザイクタイル集めの苦労も感じられました。
 
今のところ、我が家の改修予定はありませんが、
庭の整備などで試すことはあるかもしれません。
その際は今回のモザイクタイルミュージアム訪問の影響を受けているんだろうなぁ。
 

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