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議員バッジ狂想曲

出掛ける直前のことです。
襟元に議員バッジ(議員記章)が、ついていないことに気づきました。
1時間ほど前、確かにつけたはずなのに。
「あれ?どこに落としたんだ?」
 こういった時の頭の中に流れる回想シーンを一度モニターで見てみたいなぁ……などと呑気なことを言っている場合ではありません。
40分後には、6月定例議会の初日が始まるのです。
 
ピンバッジのタイプなので、キチンと穴に差し込んでいなかったのかもしれません。
議員に就任したばかりの頃、
自宅の駐車場へ向かう途中、渡った直後に落としたことに気づき、
バッジの上を2トントラックが通っていき、ピン部分が折れ曲がったことがありました。
パンクしなかったことだけが不幸中の幸いです。
翌日、議会事務局に申請し、再度、バッジを買い直しました。
ちなみに1つ目は支給で、2つ目以降は、当たり前ですが自費です。
5000円程度だったかと。
 
「まずいぞ、まずいぞ」
 と独り言をつぶやきながら、1時間以内に動いた場所を……といっても、バッジをつけてから出掛ける寸前まで、パソコンの前に座っていたしなぁと机の周囲をくまなく探します。
見つかりません。
 
議会が始まる時間は刻々と近づき、
仕方なくあきらめて、役場に向かい、議会事務局でバッジをお借りし、議会に挑みました。
そして、再度、注文していただくことに。
自宅の外で落としていないことだけが不幸中の幸い。
後は、家族や僕がふまないことを注意しようと自分を戒めます。
 
議員バッジは注文してから1週間ほどかかるので、
昨日はお返しせず、
議会が終わる来週までお借りすることにして、つけたまま自宅に戻りました。
 
溜まっている事務仕事をしようかなぁと思い、
昨日の残りのワインをグラスに一杯注いで机に向かい、
スーツの上着を脱いで、
隣の椅子(椅子が2つ並んでいるのです)にかけようとしたら、
既に別の紺色のジャケットがかかっています。
 
あれ?
 
そのジャケットに議員バッジがついているではありませんか。
どうやら、同じ紺色なので間違えたようです。
 
もう、バッジは注文しちゃったしなぁ。
まぁ、僕のようなどんくさいおじさんは、予備で一つ持っておいた方がよさそうなので、今後は2つのバッジを交互につけるようにしたいと思います。
 
写真は、トイレの研究で、お世話になっている日本トイレ研究所のピンバッジ、通称「うんこバッジ」。
これを間違えて議会につけていかないように、いや、そこまで頭が混乱するようになっていたら辞職いたします。

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