「籠り」の苦い想い出
ショートステイ先に母を送り出しましたが、今週の僕の出張はなくなりました。
そこで土曜日まで自宅に籠ることに。
「籠る」時間も好きで、急にテンションはあがるのですが、同時に苦い想い出も蘇ります。
15年程前、ホワイトマンで書籍を出すことになり、
お金を出してくれる会社も出版社もPR会社も仲間内で決まり、
打ち合わせの度に人が増えていき、
表紙のデザインも10種類ほどあがる段階まで来ていました。
しかし、肝心の執筆する僕が一文字も書いていません。
それが、ある打ち合わせの時に判明し、みんなから、ものすごく怒られました。
当たり前ですよね。
「じゃ、籠って書くよ」
そう言って、10日ほど自宅に籠ったのです。
「カンヅメ」
という単語に酔いしれながら。
テンション上がっておりました。
結局、その本は出ていません。
書けなかったのです。
しばらくは、その出版社に遊びに行くと、
「社長、ダメな人が来ましたよ」
とからかわれておりました。
昨日も酒をちびちび飲みながら、映画を二本観て、お風呂に入り、
本を読みながら寝てしまいました。
僕にとって「籠り」は要注意です。