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女優「梅沢昌代」さんの魅力

2年ほど前、大河ドラマ好きの母が入院中、病室で「おんな城主 直虎」を観ていた時のことです。
「乳母がいいのよ」
と言い、僕は執筆中の原稿からテレビ画面に目を移すと梅沢昌代さんが演じていらっしゃいました。

その前の年、大竹しのぶさん主演「ピアフ」の親友トワーヌ役の演技で梅沢さんは菊田一夫演劇賞を受賞し、更に活躍の場を広げています。

今年もHey!Say!JAMP薮さん主演のミュージカル「ハル」、福山雅治さん主演のテレビドラマ「集団左遷!!」などバイプレイヤーとして引っ張りだこ。

現在は新宿サザンシアターで公演中の「人形の家2」に出演されています。
朝の連ドラ「なつぞら」で話題になった「人形の家」の続編を別の劇作家が書き上げたらしい。
主人公ノラが家を飛び出した15年後を描いた台詞劇です。

一緒に観に行ったボイストレーナーのパートナーは梅沢さんの台詞劇の声に感動し、
僕は「結婚」について改めて考えさせられた作品でした。

昨日は昼のみの公演だったこともあり、終演後、梅沢さんと浅草に向かい、旦那さまも合流し、いつものように涙が出るほど笑いながら飲んでおりました。

「くっついて寝ようとすると蹴られるだよ!ひどいと思わない?」
長髪の旦那さまが風貌(ストーンズのロン・ウッドに似ています)とはアンバランスな高い声で不平を言い、
「こっちは舞台で疲れてんだよ!うっとうしい!!」
梅沢さんは白ワインをグビリと飲んでピシャリ。
結婚40年になる彼らは夫婦漫才を見ているようで、面白いだけではなく、微笑ましい。
表現者として妥協のない意識の高さが二人を繋いでいるんだろうなぁと感じることもあります。

厳しさの中にある温かさと気配り、66歳にして、まだまだ進化を続ける梅沢さんと出会ってから約25年間、いろいろな面で僕は学ばせていただいています。
きっとこれからも。
11月の高橋一生主演の「天保12年のシェイクスピア」も楽しみです。

こうして書いているうちに3年ほど前の映画「ふきげんな過去」を再見したくなりました。
果子(二階堂ふみさん)の祖母でエジプト風豆料理店の店主役もよかったんですよねぇ。

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