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魚にまふたがない理由

目を閉じている魚がいないのは死んだことを意識していないから。
先輩の話を聞き、魚が並ぶ市場を思い出しながら、「へぇ~」とうなずいていました。
次々に運ばれる魚料理を横目にテーブルの話題は魚の「まぶた」。

「いや、魚には、まぶたがないって書いてあるわよ」
 同席していた女性の一言で、あっけなくひっくり返ります。
 
そもそも「まぶた」って何だろう。
人間の場合、陸上で生活しているので、目が乾燥しないよう、まぶたを閉じて涙で表面をぬらしているのだとか。
よって水の中で生活する魚は必要ないのです。

「マブタシマアジ」と名前に「まぶた」がついている魚のように、持っている魚もいるようですが、
目の表面を保護する膜を用いて目を閉じるだけで、人間のようなまぶたは持っていません。
と今朝は綴りながら、「まぶた」のネットサーフィンに、かなりの時間を費やしていました。
 
大阪大学中野准教授の「まばたき」の研究に目が留まります。
人間は無意識に環境の中で、まとまりを見つけ、その切れ目で選択的に瞬きを発生させているらしい。
そして、その「まばたき」の実験に参加した人たちに見せた映像は「Mr.Been」。
 
僕は20代後半から30代にかけて、イギリスのコメディドラマ「Mr,Been」にハマっていた時期があります。
雑誌でイギリス特集を創ることになった時も、ビーンを演じるローワン・アトキンソンに取材できないか、
一緒にページを作っていたイギリスの観光協会にお願いしたことがあります。
編集部の女性陣はしかめっ面になっていたなぁ。
 
彼女たちの反対にあったからだったか、観光協会側の意図だったかは忘れましたが、その企画は、いつしか、ユアン・マクレガーへのインタビュー企画に変わっていました。
結局、それもできなくなり、
「ユアン・マクレガーの父親でもいいですか?」
 と言われた時には笑ってしまったけれど。
 
魚の「まぶた」の話から脱線してしまいました。
さて、今日も、目を大切に、まばたきをしていきます。
一日に1万5千回~2万回するらしい。

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