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芥川賞作品は難しい?

芥川賞作品の感想を聞かれることがあります。
「僕にふりますか?」
 と返したことが何度あるか。
執筆業を生業の一つにしているから仕方がありません。
しかし、小さい頃、読書習慣が全くなく、30歳を超えてから本を読み始めているので読解力が圧倒的に弱いことを痛感する日々なのです。
 
しかも芥川賞は純文学で、美しい文章や表現にスポットが当たる作品が多く、物語で世界に引っ張っていってもらう僕には難しいことが多い。
だから手に取ることは、ほとんどありません。
又吉直樹さんの「火花」を電子書籍で購入したくらい。
 
それでも先日、図書館の新刊コーナーに芥川賞候補にノミネートされた木崎みつ子さんの「コンジュジ」を見かけて、手に取りました。
表紙にやられまして。

親から性虐待の被害を受けた子どもが妄想するお話。
面白かったです……くらいしか書評できません。
 
「面白いだけじゃなぁ。
もっとなんかないの?
だからイシコの文章は薄っぺらいんだよ」
 と言われる始末です。
なんだかとばっちりをくらったような気もするけれど、その通りだから仕方がありません。
 
昨日は久しぶりにスーパー銭湯に半日以上滞在し、ゴロゴロしながら吉田修一さんの「続 横道世之介」を読んでおりました。
やっぱりこれくらいの緩さがいいなぁ……いや、待てよ。
彼も芥川賞受賞作家でした。

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