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【名言】戦争中の人間はな…

「もしも帰れたらな、教えてやるよ南。この60年前の戦争中の人間はな、俺達と何にも変わんねぇんだよ。いいやつもいれば悪いやつもいて、笑って、怒って、泣いて、信じて、怯えて、悩んで、誰かを好きになって、自分のことを認めてもらいたくて・・・親父にもおふくろにも教えてやるんだ。俺は俺のために突っ込むんだ、国のためなんかじゃねぇ!!」
by尾島健太(森山未來・演)(2006年特別ドラマ『僕たちの戦争』より)

さっきふとしたタイミングで思い出した、なんとなく記憶にちゃんと残っているドラマより。このドラマは戦争の歴史を伝えるものの中では珍しく、SF的なタイムスリップの要素が入っていたんだけど、なんか好きだったのよね。
主人公の尾島健太は、ひょんなことから1944年の戦争下にタイムスリップ。話でしか聞いたことがなかった戦争の凄惨な状況を的のあたりにする中、自らも軍隊として訓練を積む。その中で、幼馴染の恋人、南(上野樹里・演)の祖父と出会い、友情を深める。しかし、戦いの中で自爆特攻を仕掛けることになり、南の祖父は軍を代表して死を選ぼうとする。しかし、南の祖父が死ぬことで将来の南の誕生が絶たれることを拒んだ健太は南の祖父の身代わりに自爆特攻を仕掛けることに。上記の言葉は、その”最期”の言葉。そのあと、「正しい戦争なんてどこにもねえ!!」と叫んだ。

いつの時代も、人間の本質の姿が変わらない―――
良くも悪くも訴えかける言葉だ。いつの時代も人は、単純で複雑で、自分勝手だ。だからこそ、心に一つ大切なものを持っている人間こそが美しい。戦争ドラマを通じて、戦争自体だけではなく、生きることの意味や命の尊さも問いかける。

このドラマ、また見たいな。

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