『1分で話せ2~超実践編~』ブックレビュー。

今、僕の中で『話す』がアツい!笑
雑談の本を読んだら、もう人と話すことについて色々考えをめぐらすことができるようになってきた。プライベートでも仕事でも、”この人と話してみたいな”とか”今の人、話すの上手だったな”とか、いろいろ。というわけでさらなる冒険のため、ちょうど前回レビューした『1分で話せ』に続編が出たなんて知ったから、読んでみました。もう1分で話すためのメソッドのために2冊読んだことになるのかぁ笑

この『1分で話せ2』については、その名の通り実践編というわけで、実際の会議、プレゼン、会話、オンラインコミュニケーションのコツなど具体的な例がたくさん掲載されていた。印象的だったのは、会話のコミュニケーションからなにかの結論に持って行くためには『話す』スキルだけでなく『聞く』スキルも必要というメッセージであり、そのコツも載っていたこと。印象に残った箇所を抜粋していく。

『考える』とはなにかの結論を出す行為。(P20)
一旦は本能に従って『0秒で結論を出す(意見を述べる)』ことも必要。根拠は後付けになったとしても3つほど上がるなら十分。根拠の情報を集めすぎて結論を先延ばしにすると結局結論が出せない。多くの選択肢はどっちもどっちなのだから、ひとまず自身の軸をもって結論を述べることで議論が進む。
客観的な結論を出すスタートとしては、主観的なものでもいいから意見を提示せよ。そのうえで相手の意見については(反論を含め)素直な気持ちで受け入れ、最適な解に向かって修正していけばいい。(P27~38)
聞く力をうまく切り替えることが必要。相手はただ話をしたいのか、それとも問題を解決したいのか。前者の場合は右脳的な聞き方(ひたすら受け止め、共感する)をすること。後者の場合は左脳的な聞き方(結論、根拠、具体例のピラミッドで整理しながらロジカルに理解する)をすること。(P62)
大勢の前で話すときのポイントは4つ。①語尾は下に押さえつけるように②相手を見て話す③『間』を置く④個人に話しかけることと全体に話しかけることを使い分ける⑤間違うことを恐れないこと(また、聞き手の反応がないことも気にする必要はない)(P111)
明確なNOを言えない人は、「う~ん」でもいい。ただし反対の姿勢を示すだけでなく、相手へのリスペクトの姿勢(理解しようとしている、客観的に聞いている)も両立すること(P145)
意見が対立した時には相手のロジックを理解するように努めること(主観的に反発せず、いったん相手の立場に立つ)(P168)
ZOOMのようなオンラインでの会議やコミュニケーションでは極力顔出しすることで難易度が下がる。かつ文字では起こしづらい「いいねぇ」「うおぉ~!」といったフランクな言葉をあえて使ってみてもよし(P185)
プレゼンの資料作成時は、いきなり資料を作るのではなくロジックの構成づくりに最も時間を割くべし(P201)
エレベーターピッチでは結論+根拠の話し方がより有効。
※『エレベーターピッチ』:1分間で人を動かさなければならない場面のこと。言葉の由来は、忙しい経営者に聞いてもらうために、経営者が役員フロアから1階に下りるまでのエレベーターに乗りこんでその間にプレゼンすることから(P207)

前作同様、『とりあえず本能に従って自分の意見を結論から述べろ!そこから根拠をひもづけろ!それによって議論を始めることができる!そして素直な気持ちで他の意見を聞き入れろ!』というメッセージはとても響いたし、勇気づけられた。
あとは『聞く力』ね。実際、『妻のトリセツ』とかを読んでから、会社での聞き方と家での聞き方は意識して変えてる。そして納得いかないことには自然と上を向いて苦笑いしながら「う~~~ん」「ほぉ~~~・・・なる・・・ほど」みたいな薄い反論をしている。基本的に自分が何か間違っている(今の自分にない価値観を相手が持っている)ことを前提に話を聞くようにはしているからリスペクトを持っているつもりだけど、果たして相手には伝わっているのかなぁ。

というわけで『話す』ポイントに加えて『聞く』ポイントも見直すことができた良作。これはまた、妻や妻の母にも貸してあげよう。そしてより優れたコミュニケーションをできる石ころ家にしよう。

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